中小企業診断士の過去問
平成30年度(2018年)
経済学・経済政策 問18
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成30年度(2018年) 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
消費税の課税については、価格、取引量の変化や税収の金額に加えて、実際に税金を負担するのは誰かという問題も重要となる。下図では、供給の価格弾力性が無限大である場合を考える。ここで、生産物1単位当たりT円の課税を行うと、供給曲線S0は新しい供給曲線S1へとシフトする。また、需要曲線はDである。
この図に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記から選べ。
a 消費税の課税により、市場価格はP0からP1に上昇し、取引量はQ0からQ1に減少する。
b 消費税の課税を行うと、消費者余剰は△AEP0から、△EFGの分だけ減少する。
c 消費税の課税を行うと、税負担の一部が生産者に転嫁される。
d 消費税の課税により、政府に入る税収は、□P1FGP0である。
この図に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記から選べ。
a 消費税の課税により、市場価格はP0からP1に上昇し、取引量はQ0からQ1に減少する。
b 消費税の課税を行うと、消費者余剰は△AEP0から、△EFGの分だけ減少する。
c 消費税の課税を行うと、税負担の一部が生産者に転嫁される。
d 消費税の課税により、政府に入る税収は、□P1FGP0である。
- a と b
- a と c
- a と d
- b と c
- c と d
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この過去問の解説 (2件)
01
消費税の課税についての問題です。
供給の価格弾力性が無限大のためSが平行となっている点に注意しながら問題を解いてください。
各選択肢を解説していきます。
a: 消費税の課税による変化の説明として適切であるため、本選択肢は正しいです。
b: 課税後の消費者余剰は△AFP1となるため、減少するのは□P1FEP0であるため、本選択肢は誤っています。
c: 消費税の課税がない場合は生産者はP0の価格で販売することができますが、課税される場合の価格はP1となってしまいます。
しかし、生産者の収入はP1から納税額を差し引いたP0であるため、生産者の収入は変わりません。
本問のように供給の価格弾力性が無限大の場合は、税負担は全て消費者に転嫁されることになるため、本選択肢は誤っています。
d: 税収を表しているのは□P1FGP0であるため、本選択肢は正しいです。
正しい選択肢の組み合わせは aとd です。
cは誤っているため、本選択肢は不正解です。
△FEGは課税による死荷重を表しています。
本問は供給の価格弾力性が無限である点がポイントでした。
特殊な条件の問題に対応できるように復習しておきましょう。
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02
正解は3です。
消費税の課税による市場価格の変化に関する問題です。
生産物1単位当たりT円の課税を行うと、供給曲線S0は新しい供給曲線S1にシフトするため、
市場価格は、Dとの交点で表されるため、P0 からP1に変化します。そして取引量はQ0からQ1に減少します。
各選択肢については、以下のとおりです。
a:正解です。
問題文の通りです。
b:誤りです。
消費税の課税を行うことで消費者余剰は△AEP0から△AFP1 になります。
c:誤りです。
今回は消費税の課税部分は□P1FGP0 で全て消費者が負担する形になります。
d:正解です。
問題文の通り、消費税の課税により政府に入る税収は、□P1FGP0です。
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