中小企業診断士の過去問
平成30年度(2018年)
経済学・経済政策 問20
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成30年度(2018年) 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
下図には、所得と財の需要量の関係を表すエンゲル曲線が描かれている。これらの図に関する記述として、最も適切なものを下記から選べ。
- 下級財に関するエンゲル曲線は右図である。
- コメなどの食料品は、一般的に生活必需品であるので、右図のようなエンゲル曲線を描くことができる。
- 左図のエンゲル曲線は、需要の増加の程度が、所得の増加の程度より小さくなることを示している。
- 左図は、需要の所得弾力性が1より小さい場合のエンゲル曲線である。
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この過去問の解説 (2件)
01
所得と財の需要量の関係を表すエンゲル曲線に関する問題です。
所得が増えると需要が増える上級財、所得が増えると需要が減る下級財について整理しておきましょう。
各選択肢については、以下のとおりです。
1 :正解です。
下級財に関するエンゲル曲線は右図の「所得が増えると需要が減る」グラフとなります。
2:誤りです。
コメなどの生活必需品は、所得が上がると需要が増えますので右図の形ではありません。ただし、左図のように急激に需要が増加することもありません。
3:誤りです。
左図のエンゲル曲線は、需要の増加の程度が所得の増加の程度より大きくなることを示しています。
4 :誤りです。
左図は、需要の所得弾力性が1より大きい場合のエンゲル曲線です。これはぜいたく品(奢侈品) などの財で見られるエンゲル曲線です。
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02
上級財と下級財に関するエンゲル曲線の分析をする問題です。
上級財とは所得が増加すると需要も増加する財と定義されていますが、その中でも需要の所得弾力性が大きいものを奢侈財と呼び、需要の所得弾力性が小さいものを必需財と呼びます。
ブランドバックなどのように所得が増加すれば極端に需要が大きくなるものが奢侈財に該当します。本問の左図が奢侈財のエンゲル曲線です。
本問でも出てきた生活必需品が必需財です。所得の高低に関わらず必要とするため、所得の増減による需要量の変化が小さい財のことです。
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