中小企業診断士の過去問
平成30年度(2018年)
企業経営理論 問10
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 平成30年度(2018年) 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
製品開発期間の短縮を図るために、製品開発のプロセスに注目して、いくつかの手法を体系的に組み合わせることが行われている。そのような手法に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- オーバーラップの開発手法では、開発プロセスの上流タスクの完了前に下流タスクを先行してスタートさせるので、事前に両タスクの内容を綿密に設計することが必要である。
- オーバーラップの開発手法では、開発プロセスの上流タスクと下流タスクの相互信頼が強い場合に効果的であり、コミュニケーション頻度や相互の調整を著しく減少させることによって開発期間が短縮される。
- 開発前半に速いスピードで解決できる問題を集中させて、開発後半で発生しやすく、時間や費用のかかる設計変更などの反復回数を減らすことは、開発期間の短縮に効果的である。
- コンピューター支援エンジニアリング(CAE)が開発手法の根本的な変革として自動車開発で導入が進んでいるのは、コンピューター上でシミュレーションしながら製品の完成度を評価できるので、実物試作が不要になるからである。
- フロントローディングでは、開発初期段階で開発に必要な経営資源の投入量が増加するので、開発後期での設計変更は不要になる。
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この過去問の解説 (2件)
01
製品開発の手法に関する問題です。
不適切です。オーバーラップの開発手法では、前段階の作業が完了する前に次の段階をスタートさせる方法です。事前に両タスクの内容を綿密に設計するのではなく、部門間の連絡を密に取りながら作業を進めていきます。
不適切です。部門間の連絡を密に取る必要があるため、コミュニケーション頻度や相互の調整を密に行う必要があります。
適切です。前半に問題を解決しておき、後半に時間や費用のかかる問題が発生する頻度を減らすことは有効です。
不適切です。自動車開発において実物試作は非常に重要な作業となります。
不適切です。フロントローディングとは開発初期段階にリソースを投じることで後工程の作業を前倒して行うことですが、開発後期での設計変更は必要な場合があります。
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02
不適切です。オーバーラップの開発手法では、事前に綿密な設計を行うのでは難しく、開発の途中で設計していくことになります。
2
不適切です。オーバーラップの開発手法では、コミュニケーション頻度は増えることになります。
3
適切です。設問の通りです。
4
不適切です。シミュレーションをしたとしても、実物試作が不要になるということはありません。
5
不適切です。フロントローディングでは、開発初期段階で開発に必要な経営資源の投入量が増加しますが、開発後期での設計変更が不要になるということはありません。
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