中小企業診断士の過去問
平成30年度(2018年)
運営管理 問36

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 平成30年度(2018年) 問36 (訂正依頼・報告はこちら)

物流におけるユニットロードおよびその搬送機器に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 一貫パレチゼーションとは、発地から着地までの間、保管用のパレットから輸送用のパレットへの積み替えを繰り返しながら、パレットに荷を積載し続けて物流を行うことである。
  • 平パレットは、主にプラスチックまたは鋼材で作られており、木製のパレットはほとんど使用されていない。
  • 平パレットは、ワンウェイパレットとして利用されることが一般的である。
  • ロールボックスパレットは、フォークリフトなどを用いずに人力だけでも荷役することができる。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は4です。

ユニットロードおよびその搬送機器に関する問題です。

各選択肢については、以下の通りです。

1→一貫パレチゼーションとはパレットに乗せたまま物流を行う事です。

2→平パレットは今でも木製が世界中で標準となっています。

3→平パレットは再利用(使いまわし)が一般的です。

4→適切です。ロールボックスパレットは台車がついており人力だけでも荷役できます。

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02

【基礎知識】

ユニットロードシステムとは、輸送する物品や包装貨物をパレットやコンテナなどでユニット化して、輸送や保管を効率化する仕組みのことをいいます。ユニット化された貨物のことをユニットロードと呼びます。

ユニット化はパレットを用いてユニット化するパレチゼーションやコンテナを用いてユニット化するコンテナリゼーションがあります。今回問題の主題となっているパレチゼーションについてまとめます。

パレットの種類

・平パレット:一般的に使用されているもの。フォークの爪の差込口がある平らなパレット

・シートパレット:紙やプラスチックなどの合成樹脂でできている薄いシート形状のもの。薬など、やや軽めのものの運搬、保管などに使われる。

・ロールボックスパレット:金属製のゲージにキャスターがついたもの。人が運ぶこともできる。コンビニなどで使われる。

一貫パレチゼーション:最初から最後まで同じパレットで運ぶ方法です。載せ替えが不要なため、効率的に運搬ができます。ただ、JISで規格が定められていますが、別の規格のものを使っている場合もありますので、注意が必要です。

また、パレットを(送り先から)回収する必要があったり、形が統一されますので、スキマが生じたりする可能性があります。

選択肢1. 一貫パレチゼーションとは、発地から着地までの間、保管用のパレットから輸送用のパレットへの積み替えを繰り返しながら、パレットに荷を積載し続けて物流を行うことである。

一貫パレチゼーションは同一のパレットで運搬する方法です。誤り。

選択肢2. 平パレットは、主にプラスチックまたは鋼材で作られており、木製のパレットはほとんど使用されていない。

平パレットはよく使われているパレットで木製のものが多いです。誤り。

選択肢3. 平パレットは、ワンウェイパレットとして利用されることが一般的である。

ワンウェイパレットとは、使い捨てのものになります。平パレットは回収して利用されますので、誤り。

選択肢4. ロールボックスパレットは、フォークリフトなどを用いずに人力だけでも荷役することができる。

キャスター付きのパレットです。人が運搬できます。正しい。

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