中小企業診断士の過去問
令和2年度(2020年)
運営管理 問6
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和2年度(2020年) 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
工場での加工品の長さを測定して、そのヒストグラムを作成した結果、下図の①~③が得られた。その原因を調べたところ、おのおのについて以下の a ~ c の事実が明らかになった。
【原因】と【結果】の組み合わせとして、最も適切なものを次ページの解答群から選べ。
【原因】
a 2つの機械で生産した加工品が混合していた。
b 規格を超えている加工品について手直しをしていた。
c 一部の工具に破損が見られた。
【原因】と【結果】の組み合わせとして、最も適切なものを次ページの解答群から選べ。
【原因】
a 2つの機械で生産した加工品が混合していた。
b 規格を超えている加工品について手直しをしていた。
c 一部の工具に破損が見られた。
- a と ① b と ② c と ③
- a と ① b と ③ c と ②
- a と ② b と ③ c と ①
- a と ③ b と ① c と ②
- a と ③ b と ② c と ①
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この過去問の解説 (3件)
01
「QC七つ道具」の1つである「ヒストグラム分析」に関する出題です。
「QC七つ道具」とは生産現場における品質管理(改善活動)の場面で活用する、製造データを統計的に分析する為のツールのことです。
その中の「ヒストグラム分析」は棒グラフ形状のもので、主に製造データのバラつきを視覚的に認識するのに役立ちます。
縦軸を「度数(頻度と考えるとイメージしやすいです。)」、横軸を「階級(任意に区切ったデータの区間)」として、棒の1つはそのグループの合計数として考えることが出来ます。
一般的に分布の幅が狭く左右対称型で、中心線が大きくなればなるほどバラつきが少なく安定したデータと判断することが出来ます。
「左右対称型」「はなれ小島型」「二つ山型」「くし型」「すそ引き型」「絶壁型」・・・など、特徴的な形状が存在し、その形状から製造データの課題を発見することが出来ます。
上記を踏まえ、選択肢の中から「最も適切なもの」を選択します。
① ・・・ 二つ山型
二つ山型は平均値の異なる2種類のデータが混在していることで発生します。
例えば2人の技術レベルの異なる作業者により生産された場合、または加工精度の異なる2つの機械により製造された場合にこのような特徴が出ます。
② ・・・ はなれ小島型
はなれ小島型は機械の調整ミスや工具の破損など、想定外の要因により発生します。
③ ・・・ 絶壁型
平均値が左右どちらかに偏って現れることによって発生します。
規格外の製品を手直しにより加工した場合やデータが意図的に選別されているような場合にこのような特徴が出ます。
① ・・・ a
② ・・・ c
③ ・・・ b
よって、選択肢2.が正答となります。
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02
ヒストグラムに関する出題です。
それぞれの【原因】について考察していきましょう。
a 2つの機械で生産した加工品が混合していた。
→この場合は2つ山形のヒストグラムになるはずなので、①になります。
b 規格を超えている加工品について手直しをしていた。
→ この場合は規格点より小さい長さの部分に集中したヒストグラムになるはずなので、③になります。
c 一部の工具に破損が見られた。
→この場合は、正規品以外の部分がランダムなヒストグラムになるはずなので②となります。
よって選択肢②が正解です。
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03
ヒストグラムに現れている特徴を問われています。
「ヒストグラムに現れている特徴」とは、具体的には以下のとおりです。
図①:山が2つ確認できる
図②:左側の大きな山と、右側の小さな山との間に断絶が確認できる(断絶していることから、右側は異常値と思われる)
図③:他の図よりも長さの幅が狭く、山の形状がある程度整えられているように見える
特徴を見ただけで判断する場合は、図①が対応しやすいと思われます。図①だけでも、選択肢を2択に絞り込むことができます。
不適切な選択肢です。
正解の選択肢となります。
不適切な選択肢です。
不適切な選択肢です。
不適切な選択肢です。
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