中小企業診断士の過去問
令和2年度(2020年)
経営情報システム 問20

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和2年度(2020年) 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

システム開発において行われるテストの一つに、ブラックボックステストがある。ブラックボックステストにおいて、考慮すべき条件とその条件に対する結果の組み合わせを整理するマトリックスで、テスト対象の項目を検討するために用いられるものを何というか。最も適切なものを選べ。
  • 決定表(ディシジョンテーブル)
  • ステートダイヤグラム
  • 直交表
  • ペイオフマトリックス

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この過去問の解説 (3件)

01

ブラックボックステストに関する記述として、最も適切なものを選びます。

ブラックボックステストとは、システムの内部構造を考慮せずに、求められる仕様を満たしているか確認するテストです。一方で、ホワイトボックステストはプログラミングの構造などの内部構造の流れが正常に作動しているかを確認するテストです。

選択肢1 適切です

決定表(ディシジョンテーブル)は、入力情報・条件に対する出力結果・動作のパターンの組み合わせを整理する方法です。整理にはマトリクスが使われます。よって、設問文は適切であると判断できます。

選択肢2 不適切です

ステートダイヤグラムは状態遷移図とも呼ばれ、ある状態がどのように移り変わる(遷移する)のかを図面化したものです。ブラックボックステストにおいては、状態遷移テストと呼ばれる、遷移のパターンを網羅するテストを行います。マトリクスのような形での整理は行いませんので、設問文は不適切であると判断できます。

選択肢3 不適切です

直交表はテストの入力条件である因子とその入力条件の値である水準を組み合わせた表を用いた技法です。複数の因子から任意に2つの因子を選び、そのすべての水準を組み合わせます。マトリクスのような形での整理は行いませんので、設問文は不適切であると判断できます。

選択肢4 不適切です

ペイオフマトリックスとは、効果と実現性の2つの軸でマトリックスを作成し、アイデアの取捨選択を効果的に行うための分析フレームワークです。ブラックボックステストにおいて行われるものではありませんので、不適切であると判断できます。

よって、選択肢1が最も適切であると判断できます。

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02

システム開発のテスト技法についての出題です。

ブラックボックステストとは、システムが入力に対する出力が外部仕様に適合するかを確認するテストのことです。

1 正しい

ブラックボックスのテスト技法のひとつであるデシジョンテーブルは、複雑な条件のおける動作の組み合わせをまとめた表のことです。

本問の、考慮すべき条件とその条件に対する結果の組み合わせを整理するマトリックスという説明から1番が正解です。

2 間違い

ステートダイヤグラムとは状態遷移図のことです。

状態遷移図とは、状態が遷移する様子を図に書いて図形や矢印などの図表で表したもので、状態遷移テストにおいて用います。

3 間違い

直交表は、ブラックボックステスト技法の中の組み合わせテストにおいて用いられます。テスト結果を左右するパラメータとしての「因子」とその因子ごとに起こり得る値である「水準」を組み合わせた表を用います。

4 間違い

ペイオフマトリックスは事業やプロジェクトのアイデアの優先順位を決めるための分析技法です。

よって、正解は1

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03

ブラックボックステストに関する問題です。

 

難易度は高いですが、選択肢にブラックボックステスト以外の領域で見聞きしている用語が複数あるため、消去法で絞り込んでいくことになります。

選択肢1. 決定表(ディシジョンテーブル)

正解の選択肢となります。

選択肢2. ステートダイヤグラム

モデリング技法の用語であり、不適切な選択肢です。

選択肢3. 直交表

実験の回数を効果的かつ最小限にするために用いられる表のことをいいますが、ブラックボックステストで用いられる表ではないため不適切な選択肢です。

選択肢4. ペイオフマトリックス

経済学・経済政策で出題される論点(ゲーム理論)であり、不適切な選択肢です。

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