中小企業診断士の過去問
令和2年度(2020年)
経営情報システム 問19

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和2年度(2020年) 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

Webシステムの開発では、「使いやすさ(ユーザビリティ)」の重要性が指摘されている。
ユーザビリティの向上のための方策に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a 応答がすぐにできない場合には、サーバ処理中などの状況を画面に表示するなど、ユーザがシステムの状態を把握できるような仕組みを実装する必要がある。
b ユーザがミスを起こしやすい箇所が見つかった場合は、丁寧なエラーメッセージを表示させれば良い。
c ユーザがWebサイトの画面にあるボタンを押し間違えた場合に、前の画面に後戻りできたり、最初から操作をやり直せるような仕組みを構築する必要がある。
d ユーザビリティ評価においては、システム開発が完了した段階において、問題点を把握することが重要である。
  • a と b
  • a と c
  • b と d
  • c と d

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

ユーザビリティの向上に関する記述として、最も適切なものを選びます。

ユーザビリティ(Usability)とは、Use(使う)とAbility(できる)を組み合わせた言葉であり、使いやすさのことを指します。

a 適切です。

応答がすぐにできない場合にユーザがシステムの状態を把握できるような仕組みを実装することは、ユーザ目線で使いやすい仕組みとなります。そのため適切であると判断できます。

B 不適切です。

ユーザがミスを起こしやすい箇所が見つかった場合は、エラーメッセージの表示だけではユーザ目線で使いやすい仕組みではありません。ミスを起こしにくいシステムに改修する必要があります。そのため不適切であると判断できます。

c 適切です。

ユーザのミスがあった際にやり直せるような仕組みを構築することはユーザ目線で使いやすい仕組みにつながります。そのため適切であると判断できます。

D 不適切です。

システム開発が完了した段階において、問題点を把握するのでは、改修する手間も費用も掛かってしまいます。そのため、開発している途中の段階でユーザに使用してもらい、使いやすさや問題点について評価してもらうことが重要です。そのため不適切であると判断できます。

よって、aとcの組み合わせである選択肢2が最も適切であると判断できます。

参考になった数7

02

Webシステムにおいて、「ユーザビリティ」に関する出題です

ユーザビリティとは、「使いやすさ」「使い勝手」といった意味があります。

そのWebシステムが誰にでも使いやすく、分かりやすいものであるということです。

a 正解

応答がすぐにできない状態の場合、ユーザーが離脱したり他の作業に移らないようにメッセージを表示する必要があります。

b 間違い

ユーザーがミスをおこしやすい箇所が見つかった場合、そのヒューマンエラーの原因を解明しミスがおきないようにシステムを改良する必要があります。

c 正解

ユーザーがエラーを起こした場合に戻りやすくすることで、ユーザーのシステムからの離脱を防ぐことができます。

d 間違い

ユーザビリティ評価は、システム開発完了後も実際の使用(ユーザビリティテスト)によって、問題点を見つけることも重要です。

よって、正解は2

参考になった数2

03

ユーザビリティの向上のための方策に関する問題です。

 

ご自身がユーザーの立場で、このような方策があれば良いと思えるものを選択すれば対応しやすいです。内容も平易であり、是非とも正答したいところです。以下、誤りの解答群のみ解説します。

 

b. ユーザがミスを起こしやすい箇所が見つかった場合は、丁寧なエラーメッセージを表示させれば良い。

→「フールプループ」の記述になります。ユーザビリティ向上のための方策とはいえません。

 

d. ユーザビリティ評価においては、システム開発が完了した段階において、問題点を把握することが重要である。

→問題点の把握は、システム開発途中に繰り返し行うことが重要です。システム開発完了段階で問題点を把握すると、開発期間が長くなってしまいます。

選択肢1. a と b

不適切な選択肢です。

選択肢2. a と c

正解の選択肢となります。

選択肢3. b と d

不適切な選択肢です。

選択肢4. c と d

不適切な選択肢です。

参考になった数1