中小企業診断士の過去問
令和3年度(2021年)
経営情報システム 問7
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和3年度(2021年) 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
ネットワーク技術の進展により、情報システムは2000年代より、それまでのクライアント・サーバ型の情報処理からクラウドコンピューティングへと進化した。また2010年代半ば以降は、エッジコンピューティングを活用する動きも見られるようになった。
これらの動きに関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。
a クラウドコンピューティングは、インターネットなどを介してコンピュータの資源をサービスの形で利用者に提供するコンピューティングの形態である。
b パブリッククラウドと違いプライベートクラウドの場合には、自社の建物内でサーバや回線などの設備を構築・運用する必要がある。
c エッジコンピューティングは、デバイスの近くにコンピュータを配置することによって、回線への負荷を低減させ、リアルタイム性を向上させることができる。
d エッジコンピューティングを導入することによってIaaSの環境を実現できる。
e クラウドコンピューティングとエッジコンピューティングは、併存させることはできない。
これらの動きに関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。
a クラウドコンピューティングは、インターネットなどを介してコンピュータの資源をサービスの形で利用者に提供するコンピューティングの形態である。
b パブリッククラウドと違いプライベートクラウドの場合には、自社の建物内でサーバや回線などの設備を構築・運用する必要がある。
c エッジコンピューティングは、デバイスの近くにコンピュータを配置することによって、回線への負荷を低減させ、リアルタイム性を向上させることができる。
d エッジコンピューティングを導入することによってIaaSの環境を実現できる。
e クラウドコンピューティングとエッジコンピューティングは、併存させることはできない。
- aとc
- aとd
- bとd
- bとe
- cとe
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この過去問の解説 (3件)
01
ネットワークの進展はこの問いにあるような流れを踏んでいます。少し解説させていただきます。
IT化の進展に伴い、「ハードをいかに有効活用していくか」の流れがありました。最初は大型コンピュータで処理をしていくシステムでしたが、PCの価格低下とともに、個々にPCを持つことができるようになったものの、それぞれで処理をさせていると個別に能力の高いPCが必要になってきます。そこで、一つのサーバに処理を集中的に行わせ、個々のPCではデータ入力等の簡易な作業を行わせるクライアントサーバシステムが進展してきました。クラウドコンピューティングもクライアントサーバに似た内容ですが、クラウドはサーバーを仮想化し、1台で複数の人に対してインターネットを介して、サービスを提供するものです。
一方で、エッジコンピューティングは逆の発想です。ネットワークが多量の情報で混雑し、また、サーバーにいちいちつないでいるとレスポンスに時間がかかります。最近ではIoTなどさらに多量のデータを使いますので、よりこういった問題が顕在化していきます。そこで、クラウドに送るものとクラウドに送らず、近くのサーバ(これをエッジサーバといいます)で対応するものとに分けて高速化を実現します。
以上の知識をベースに選択肢を見ていきます。
aは適切な記載となります。
bはクラウドのパブリック、プライベートの違いです。両方クラウドですので、基本はネットを介してのサービスですが、パブリックは多くの人に提供されるサービスのため、かなり汎用化されたサービスであるのに対して、プライベートは個々の顧客に特化されたサービスになります。物理的な設備の違いではありませんので、bは誤りです。
cは上記の通り、正解です。
dは誤りです。〇aaSというのはクラウドの考えです。aaSはas a Serviceの略で要はサービスになります。〇にはSやIが入ります。Sはソフトウェアのことです。インターネットを介してサーバーからソフトを利用していく方法です。IはインフラストラクチャーでCPUやメモリなどをインターネットを介して利用するサービスです。よってエッジコンピューティングとは異なる概念です。
eは誤りです。上記の記載より、エッジとクラウドを併用させてこそ、高速度、高効率が期待できます。
以上より、正解は1です。
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02
ネットワーク技術の進展に関する問題です。
解答群の記述から、eは誤りではないかと判断することができれば選択肢を3つに絞り込むことができます。また、何となくでもクラウドコンピューティングのイメージができる方は、aを選ぶことができると思われます。
以下、誤りの解答群のみ解説します。
b:パブリッククラウドと違いプライベートクラウドの場合には、自社の建物内でサーバや回線などの設備を構築・運用する必要があるとは限りません。
d:エッジコンピューティングを導入することによってIaaSの環境を実現できるわけではありません。
e:クラウドコンピューティングとエッジコンピューティングは、併存させることができます。
正解の選択肢となります。
不適切な選択肢です。
不適切な選択肢です。
不適切な選択肢です。
不適切な選択肢です。
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03
a.正しい。
b.誤り。プライベートクラウドは、企業が自社専用のクラウド環境を構築し、社内の各部署やグループ会社に提供する形態ですが、必ずしも社内にクラウド環境を構築する必要はなく、サービス事業者が提供するサービスを利用する場合もあります。
c.正しい。
d.誤り。Iaasは、インターネット上でサーバやCPU、ストレージなどのハードウェアをサービスとして提供するものですので、エッジコンピューティングの導入とは関連性はありません。
e.誤り。クラウド(仮想化)とエッジコンピューティング(リアルタイム処理)は業務内容によって併用可能です。
従って、1.が正解です。
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