中小企業診断士の過去問
令和3年度(2021年)
経営情報システム 問17

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和3年度(2021年) 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

情報システムを開発する際には、基本的な考え方( アーキテクチャ )に基づいてなされることが多い。このような考え方の1つにSOAがある。
SOAに関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 順次・選択・繰返しの3つの論理構造の組み合わせで、コンポーネントレベルで設計を行うというアーキテクチャである。
  • 生産・販売・物流・会計・人事などの基幹業務を統合し管理することで、全体最適を図るというアーキテクチャである。
  • ソフトウェアの機能をサービスという部品とみなして、サービスのモジュールを組み合わせてシステムを構築するというアーキテクチャである。
  • ビジネスアーキテクチャ、データアーキテクチャ、アプリケーションアーキテクチャ、テクノロジーアーキテクチャの4つの体系で分析して、全体最適の観点からシステム構築を検討するというアーキテクチャである。
  • 利用部門が要求するシステム開発に対して、データの構造や関係に合わせてシステムを開発するというアーキテクチャである。

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この過去問の解説 (3件)

01

答え:3

SOAについての問題です。

SOAとはService-Oriented Architectureの略で、サービス指向アーキテクチャを意味します。レゴブロックをイメージすると分かりやすいでしょう。ひとつひとつのブロックに該当するものが、特定の機能を提供する「サービス」です。ブロックを組み合わせて作品をつくるのと同じように、多種多様なサービスを組み合わせてソフトフェアを構築していきます。

SOAの利点としては、サービスの再利用が容易なことと、ソフトフェアの改修が容易なことが挙げられます。これも、レゴブロックをイメージすれば理解できるでしょう。一つ一つのブロックは再利用できますし、ブロックを組み換えて新たな作品を作ることも簡単です。

以下 解説

1. 構造化プログラミングについての説明です。「順次・選択・繰返しの3つの論理構造の組み合わせ」がキーワードです。選択はおもにif構文、繰返しはおもにfor構文やwhile構文をさします。

2. ERPについての説明です。Enterprise Resource Planningの略であり、企業の持つすべての経営資源を統合的に管理し、有効活用することを目的にしています。

3. 正しい。

4. エンタープライズアーキテクチャ(EA)についての説明です。EAは、大規模な組織を効率化・全体最適化することを目的にしています。EAでは、ビジネスアーキテクチャ、データアーキテクチャ、アプリケーションアーキテクチャ、テクノロジーアーキテクチャの4つの体系から分析を行うことで、組織の全体を把握し、再設計しようとします。

5. DOA(データ指向アプローチ)についての説明です。DOAでは、企業が保有するデータの構造や関係に着目してシステムを設計します。すなわち、人間による業務プロセスをそのまま機械化するのではなく、データの利用という観点を第一においています。これは、POA(プロセス指向アプローチ)と対照的です。DOAの利点としては、企業内でデータの一貫性が保たれるため複数のシステムの連携が容易なことや、POAよりも業務プロセスの変更に伴うシステム改修が容易なことが挙げられます。

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02

1.誤り。構造化プログラミングについての説明です。

2.誤り。ERPについての説明です。

3.正しい。

4.誤り。エンタープライズアーキテクチャ(EA)の説明です。

5.誤り。データアーキテクチャの説明です。

参考になった数3

03

SOAに関する問題です。

 

与件文から、SOAがサービス指向アーキテクチャ(Service-Oriented Architecture)のことを述べていることが分かれば、正答に辿り着くことは可能であると思われます。

選択肢1. 順次・選択・繰返しの3つの論理構造の組み合わせで、コンポーネントレベルで設計を行うというアーキテクチャである。

本選択肢は、構造化プログラミングの記述となります。

選択肢2. 生産・販売・物流・会計・人事などの基幹業務を統合し管理することで、全体最適を図るというアーキテクチャである。

本選択肢は、ERP(Enterprise Resource Planningの記述となります。

選択肢3. ソフトウェアの機能をサービスという部品とみなして、サービスのモジュールを組み合わせてシステムを構築するというアーキテクチャである。

正解の選択肢となります。

選択肢4. ビジネスアーキテクチャ、データアーキテクチャ、アプリケーションアーキテクチャ、テクノロジーアーキテクチャの4つの体系で分析して、全体最適の観点からシステム構築を検討するというアーキテクチャである。

本選択肢は、エンタープライズアーキテクチャの記述となります。

選択肢5. 利用部門が要求するシステム開発に対して、データの構造や関係に合わせてシステムを開発するというアーキテクチャである。

本選択肢は、データ指向アプローチ(Data-Oriented Architecture)の記述となります。

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