中小企業診断士の過去問
令和5年度(2023年)
経営情報システム 問1

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和5年度(2023年) 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

フラッシュメモリに関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。

a  揮発性メモリであるので、紫外線を照射することでデータを消去できる。
b  不揮発性メモリであるので、電源を切っても記憶していたデータを保持できる。
c  NAND型とNOR型を比べると、読み出し速度はNAND型の方が速い。
d  NAND型とNOR型を比べると、書き込み速度はNAND型の方が速い。
e  NOR型は、USBメモリやSSDなどの外部記憶装置に用いられている。
  • aとd
  • aとe
  • bとc
  • bとd
  • cとe

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は、「bとd」です。


【基礎知識】
 

フラッシュメモリに関する基礎知識です。

 

フラッシュメモリは読み書きができ、電源を切ってもデータが残る(これを不揮発性と言います)という特徴を持っています。USBメモリなどが該当します。

 

構造によってNAND型とNOR型があります。

 

〇NAND型:記録を残す場所の最小単位をセルと言います。このセルが直列に並んでいるものをNAND型と言います。アクセスもブロック単位となっており、アクセススピードは遅めですが、書き込みは早く、大容量化させやすいといった特徴があります。

 

〇NOR型:セルが並列に並んでおり、1ビット単位でのアクセスが可能で、アクセススピードは高速ですが、書き込みが遅いといった特徴があります。

 

【選択肢評価】

a 誤り。不揮発性メモリです。

b 正しい。不揮発性メモリの特徴です。

c 誤り。読み出し速度はNOR型の方が早いです。

d 正しい。書き込み速度はNAND型の方が早いです。

e 誤り。NOR型は、システムメモリに適しています。一方NAND型は、データストレージ用に適しています。USBやSSDはNAND型になります。
 

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02

フラッシュメモリに関する問題です。

揮発性と不揮発性の違いから2択には絞り込めますが、NAND型とNOR型の特性も正しく理解している必要があり、正答することは難しい内容であると思われます。

 

まず、揮発性と不揮発性の違いですが、電源を切ると記憶情報が失われてしまうのが揮発性メモリなので、不揮発性メモリはその逆となります。

 

NAND型、NOR型は言葉の意味合いから対比することができないので、暗記してしまうしかありません。

NOR型はNAND型よりも先に誕生しており、小容量です。容量が小さいので、読み出し速度の速さに優れています。記憶装置などの用途に用いられます。

一方で、NAND型は大容量です。容量が大きいので、書き込み速度の速さに優れています。SSD等の用途に用いられます。

なお、NAND型、NOR型のいずれも不揮発性です。

選択肢1. aとd

不適切な選択肢です。

選択肢2. aとe

不適切な選択肢です。

選択肢3. bとc

不適切な選択肢です。

選択肢4. bとd

正解の選択肢となります。

選択肢5. cとe

不適切な選択肢です。

まとめ

【補足】

言葉の意味合いから暗記したい場合、「揮発」は常温で液体が気化してしまうことを意味するので、気化してしまう=情報が失われてしまう、というイメージで暗記できるかと思います。

 

NAND型とNOR型の大きな違いは、メモリの配列がNOR型は並列でNAND型は直列となります。小学校の時に、おもちゃの自動車に複数の乾電池を並列と直列で搭載した場合を比較すると、直列の方がより速く走行するという実験をした記憶がある方もいらっしゃるかと思います。

ここから、直列(NAND型)>並列(NOR型)の方が書き込み速度は速いという覚え方も可能かと思います。

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