第三種電気主任技術者の過去問
平成28年度(2016年)
電力 問38
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問題
第三種 電気主任技術者試験 平成28年度(2016年) 電力 問38 (訂正依頼・報告はこちら)
図は、あるランキンサイクルによる汽力発電所のP-V線図である。この発電所が、A点の比エンタルピー140kJ/kg、B点の比エンタルピー150kJ/kg、C点の比エンタルピー3380kJ/kg、D点の比エンタルピー2560kJ/kg、蒸気タービンの使用蒸気量100t/h、蒸気タービン出力18MWで運転しているとき、次の問に答えよ。
この発電所の送電端電力16MW、所内比率5%のとき、発電機効率の値[%]として、最も近いものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
この発電所の送電端電力16MW、所内比率5%のとき、発電機効率の値[%]として、最も近いものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
- 84.7
- 88.6
- 88.9
- 89.2
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この過去問の解説 (3件)
01
タービンの回転が直接発電に関わっているため、
発電機入力=タービン出力 の関係を持ちます。
発電機入力=18 MWとなります。
所内比率とは、発電所内で消費した電力が何%か表したものです。
つまり送電端電力とは、発電機出力のうち5%を消費した電力になります。
発電機出力 × 0.95 = 送電端電力 = 16MW
従って
発電機出力 = 16MW / 0.95 = 16.8421053... MW
まとめると
発電機効率 = 16.8421053... MW / 18 MW = 0.93567251...
よって選択肢は5となります。
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02
この発電所の出力が16[MW]です。発電所内で消費する電力が5[%]ですから、残りの95[%]が発電所の出力となり、この95[%]が16[MW]に相当します。よって、発電機が発電する電力は、
16/0.95≒16.84[MW]
となります。問題文から、蒸気タービン出力が18[MW]とありますので、蒸気タービンの回転運動量が18[MW]ということになります。この回転運動が発電機に入力され、発電機で回転運動を電力に変換します。そして発電機から出力された電力量が上記より16.84[MW]ですので、発電機の効率は、
16.84/18×100≒93.56[%]
となります。
以上より、正解は5.となります。
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03
発電機効率は次式で表されます。
発電機効率=発電電力/タービン出力×100[%]
また、発電電力は問題文より、次式で表されます。
発電電力=送電端電力/(1-所内比率)
①発電電力
=送電端電力/(1-所内比率)
=16/(1-0.05)
≒16.84[MW]
②発電機効率
=発電電力/タービン出力×100
=16.84/18×100
≒93.6[%]
したがって、発電機効率は93.6[%]が正解です。
正解です。
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