第三種電気主任技術者の過去問
平成29年度(2017年)
法規 問73

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問題

第三種 電気主任技術者試験 平成29年度(2017年) 法規 問73 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章は、「電気設備技術基準の解釈」に基づく低圧連系時の系統連系用保護装置に関する記述である。

低圧の電力系統に分散型電源を連系する場合は、次により、異常時に分散型電源を自動的に(ア)するための装置を施設すること。

a  次に掲げる異常を保護リレー等により検出し、分散型電源を自動的に(ア)すること。

   ①分散型電源の異常又は故障

   ②連系している電力系統の短絡事故、地絡事故又は高低圧混触事故

   ③分散型電源の(イ)又は逆充電

b  一般送配電事業者が運用する電力系統において再閉路が行われる場合は、当該再閉路時に、分散型電源が当該電力系統から(ア)されていること。

c  「逆変換装置を用いて連系する場合」において、「逆潮流有りの場合」の保護リレー等は、次によること。表に規定する保護リレー等を受電点その他異常の検出が可能な場所に設置すること。


下記の記述中の空白箇所(ア)、(イ)、(ウ)及び(エ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • (ア)解列  (イ)単独運転  (ウ)不足電力  (エ)周波数
  • (ア)遮断  (イ)自立運転  (ウ)不足電圧  (エ)電力
  • (ア)解列  (イ)単独運転  (ウ)不足電圧  (エ)周波数
  • (ア)遮断  (イ)単独運転  (ウ)不足電圧  (エ)電力
  • (ア)解列  (イ)自立運転  (ウ)不足電力  (エ)電力

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この過去問の解説 (2件)

01

「電気設備技術基準の解釈」に基づく低圧連系時の系統連系用保護装置に関する穴埋め問題です。

「電気設備技術基準の解釈」の 第8章 第227条で定められています。

【低圧連系時の系統連系用保護装置】
第227条
低圧の電力系統に分散型電源を連系する場合は、次の各号により、
異常時に分散型電源を自動的に解列するための装置を施設すること。

一 次に掲げる異常を保護リレー等により検出し、分散型電源を自動的に解列すること。
イ 分散型電源の異常又は故障
ロ 連系している電力系統の短絡事故、地絡事故又は高低圧混触事故
ハ 分散型電源の単独運転又は逆充電

二 一般送配電事業者が運用する電力系統において再閉路が行われる場合は、当該再閉路時に、分散型電源が当該電力系統から解列されていること。

三 保護リレー等は、次によること。
イ 227-1表に規定する保護リレー等を受電点その他異常の検出が可能な場所に設置すること。

227-1表は、「電気設備技術基準の解釈」をご覧ください。

※1:分散型電源自体の保護用に設置するリレーにより検出し、保護できる場合は省略できる。
※2:発電電圧異常低下検出用の不足電圧リレーにより検出し、保護できる場合は省略できる。
※3:受動的方式及び能動的方式のそれぞれ1方式以上を含むものであること。系統側地絡事故・高低圧混触事故
(間接)については、単独運転検出用の受動的方式等により保護すること。


(ア)には「解列」が入ります。
(イ)には「単独運転」が入ります。
(ウ)には「不足電圧」が入ります。
(エ)には、「周波数」が入ります。これは、227-1表に記載してあります。

よって、問題の組合せで正しいものは「3」になります。

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02

解答・解説
電気設備技術基準の解釈からの出題です。
低圧連系時の系統連系用保護装置は第227条で規定されています。

第227条
低圧の電力系統に分散型電源を連系する場合は、次により、異常時に分散型電源を自動的に(ア)「解列」するための装置を施設すること。

一 次に掲げる異常を保護リレー等により検出し、分散型電源を自動的に(ア)「解列」すること。
イ 分散型電源の異常又は故障
ロ 連系している電力系統の短絡事故、地絡事故又は高低圧混触事故
ハ 分散型電源の(イ)「単独運転」又は逆充電

二 一般送配電事業者が運用する電力系統において再閉路が行われる場合は、当該再閉路時に、分散型電源が当該電力系統から(ア)「解列」されていること。

三 227表-1に規定する「逆変換装置を用いて連系する場合」において、「逆潮流有りの場合」の保護リレー等は、次によること。表に規定する保護リレー等を受電点その他異常の検出が可能な場所に設置すること。

表は第227条の227-1表に記載されています。
表から(エ)「周波数」上昇・低下リレーとなります。

表の補足事項
※1:分散型電源事態の保護用に設置するリレーにより検出し、保護できる場合は省略できる。
※2:発電電圧異常低下検出用の(ウ)「不足電圧」リレーにより検出し、保護できる場合は省略できる。
※3:受動的方式及び能動的方式のそれぞれ1方式以上を含むものであること。
系統側地絡事故・高低圧混触事故(間接)については、(イ)「単独運転」検出用の受動的方式等により保護すること。

よって答えは3番の(ア)解列、(イ)単独運転、(ウ)不足電圧、(エ)周波数となります。

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