第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和2年度(2020年)
問17 (理論 問17)
問題文
二つの直流電圧計を直列に接続して使用したとき、測定できる電圧の最大の値[V]として、最も近いものを次の選択肢の中から一つ選べ。
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問題
第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和2年度(2020年) 問17(理論 問17) (訂正依頼・報告はこちら)
二つの直流電圧計を直列に接続して使用したとき、測定できる電圧の最大の値[V]として、最も近いものを次の選択肢の中から一つ選べ。
- 150
- 225
- 300
- 400
- 450
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「4」です。
直流電圧計に関する問題です。
◆直流電圧計V1に流せる電流について
・最大目盛150[V],内部抵抗18[kΩ]のため,オームの法則に従い
*I1 = 150/18 = 8.33[mA] ・・・①
◆直流電圧計V2に流せる電流について
・最大目盛300[V],内部抵抗30[kΩ]のため,オームの法則に従い
*I2 = 300/30 = 10[mA] ・・・②
◆V1-V2直列回路について
・V1-V2直列回路に流せる電流I[mA]は,①・②の内小さい方となりますので
*I = 8.33[mA] ・・・③ となります。
・V1-V2直列回路の合成抵抗Rは,和となるため,
*R = R1 + R2
= 18 + 30 = 48[kΩ] ・・・④ となります。
・オームの法則に従い,③・④を用いて,測定できる電圧値を算出します。
*V = I・R
= 8.33 × 48 = 399.8 ≒ 400[V]となります。
よって,正解は「4」の 400[V]になります。
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02
正解は4です。
直流電圧計V1、V2を直列に接続した場合、それぞれの直流電圧計に流れる最大電流Im1、Im2は、下記のように求めることができます。
Im1 = 最大目盛 / 直流電圧計内部抵抗 = 150 / (18×103) ≒ 8.33 [mA]
Im2 = 最大目盛 / 直流電圧計内部抵抗 = 300 / (30×103) = 10 [mA]
直流電圧計V1、V2は直列に接続されているので、この回路に流せる最大電流Imは、Im1、Im2を比較したときに、小さいほうの電流がImの値となります。
よって、Im = Im1 = 8.33 [mA] となります。
これより、直流電圧計V1、V2に、Im1 = Im2 = 8.33 [mA]流れた時の電圧の和が、測定できる最大電圧Vmとなるので、下記の式で計算することができます。
Vm1 + Vm2 = 150 + (8.33×10-3)×(30×103)
= 150 + 249.9
≒ 400 [V]
よって、4 の「400」が正解です。
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03
この問題は電気計測に関する計算問題で二つの直流電圧計を直列に接続して使用したときの電圧の最大の値[V]を求めていく問題です。
まずは二つの直流電圧計の条件を整理していきます。
【直流電圧計V1】‥最大目盛電圧値V1=150[V]、内部抵抗R1=18kΩ
【直流電圧計V2】‥最大目盛電圧値V2=300[V]、内部抵抗R2=30kΩ
上記の条件が与えられており、分圧則の公式を用いてそれぞれにかかる全電圧を求めて比較していきましょう。
・V1=150[V]=(18×103/18×103+30×103)×V
・V1=150×(18×103+30×103)=18×103V
・V=7200×103/18×103=400[V]
・V2=300[V]=(30×103/18×103+30×103)×V
・V2=300×(18×103+30×103)=30×103V
・V=14400×103/30×103=480[V]
以上の結果から400[V]と480[V]が算出することができました。こちらを比較した時に480[V]の方は二つの直流電圧計の定格容量450[V]以上となりますので、物理的に不可能なことから使用最大電圧値は400[V]の方が適正となります。
こちらが適切な解答となります。
電圧の分圧則は直流回路の計算問題においては重要視されますので、上手に扱えるよう繰り返しの学習でマスターされることをおすすめいたします。
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