第三種電気主任技術者の過去問
令和2年度(2020年)
電力 問34
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問題
第三種 電気主任技術者試験 令和2年度(2020年) 電力 問34 (訂正依頼・報告はこちら)
高圧架空配電線路を構成する機材とその特徴に関する記述として、誤っているものを次の選択肢の中から一つ選べ。
- 支持物は、遠心成形でコンクリートを締め固めた鉄筋コンクリート柱が一般的に使用されている。
- 電線に使用される導体は、硬銅線が用いられる場合もあるが、鋼心アルミ線なども使用されている。
- 柱上変圧器は、単相変圧器2台をV結線とし、200Vの三相電源として用い、同時に変圧器から中性線を取り出した単相3線式による100/200V電源として使用するものもある。
- 柱上開閉器は、気中形、真空形などがあり、手動操作による手動式と制御器による自動式がある。
- 高圧カットアウトは、柱上変圧器の一次側に設けられ、形状は箱形の一種類のみである。
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は5です。
1 .→ 適切です。
支持物には、鉄塔、鉄柱、鉄筋コンクリート柱および木柱が使われます。
2 .→ 適切です。
電線に使用される導体は、硬銅線が用いられる場合もありますが、現在は軽量かつ硬銅線より安価な鋼心アルミ線が採用されることが多くなっています。
3 .→ 適切です。
柱上変圧器は、高圧配電線の6.6KVの電圧を低圧配電線の100/200Vに降圧する変圧器で、柱上に設置されています。
単相変圧器2台を異容量V結線して使用されます。
4 .→ 適切です。
柱上開閉器は、負荷電流を遮断できる開閉器です。
主に気中開閉器、真空開閉器が使用され、手動式と自動式があります。
5 .→ 不適切です。
高圧カットアウトは、柱上変圧器の一次側に設置されるヒューズを内蔵した開閉器です。
形状は箱形、円筒形があります。
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02
[1]正しいです。
コスト、強度面から、一般的に鉄筋コンクリート柱が使用されています。
[2]正しいです。
アルミ線は硬銅線に比べて質量が軽いですが、
強度面で不足があるため、より線の芯に鋼線を採用して補います。
これを鋼心アルミより線といいます。
[3]正しいです。
単相負荷と三相負荷に電力を供給する変圧器のことを共用変圧器と呼びます。
単相負荷を電灯回路、三相負荷を動力回路として扱うことから、
電灯動力共用V結線と表現することもあります。
電験の問題では、異容量V結線と表現されることが多いです。
[4]正しいです。
電線路の点検等、一部区間の開閉に使用するものです。
気中開閉器、真空開閉器、ガス開閉器等が用いられます。
[5]誤りです。
高圧カットアウトは、柱上変圧器の高圧側に設置され、
低圧系統での過電流が高圧側へ流れる事を防ぎます。
ヒューズの形状は箱型と、筒型の2種類です。
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