第三種電気主任技術者の過去問
令和4年度（2022年）上期
電力 問16（2）

二つの変圧器の百分率インピーダンスは、それぞれ基準容量が異なるため、まずは変圧器T_Bの百分率インピーダンス値を、変圧器T_Aと同じ80MV･A基準に換算する必要があります。

変圧器T_Aの百分率インピーダンス（80MVA基準）を%Z_Aとし、

変圧器T_Bの百分率インピーダンス（50MVA基準）を%Z_Bとします。

80MVA基準に換算した変圧器T_Bの百分率インピーダンス%Z_B'は、

　%Z_B' = %Z_B×(80/50)

　　　 = 12.0×(80/50)=19.2[%]

となります。

そして、これらの変圧器には40MWを加えることになり、

そのうち変圧器T_Aが分担する負荷P_Aを計算すると、

　P_A = {%Z_B'/(%Z_A＋%Z_B')}×40

　　= {19.2/(18.3+19.2)}×40

　　≒ 20.5[MW]

となります。

電力 R4上 問16 b

変圧器T_Aの百分率インピーダンス（80MVA基準）を%Z_Aとし、

変圧器T_Bの百分率インピーダンス（50MVA基準）を%Z_Bとします。

80MVA基準に換算した変圧器T_Bの百分率インピーダンス%Z_B'は、

　%Z_B' = %Z_B×(80/50)

　　　 = 12.0×(80/50)=19.2[%]

変圧器T_Aが分担する負荷P_A

　P_A = {%Z_B'/(%Z_A＋%Z_B')}×40

　　= {19.2/(18.3+19.2)}×40

　　≒ 20.5[MW]

変圧器の負荷分担に関する計算問題です。

計算に必要な値は以下の通りです。

　三相変圧器T_Aの定格容量：P_A ＝ 80 [MV･A]

　三相変圧器T_Aの百分率インピーダンス：%z_A ＝ 18.3 [%]

　三相変圧器T_Bの定格容量：P_B ＝ 50 [MV･A]

　三相変圧器T_Bの百分率インピーダンス：%z_B ＝ 12 [%]

　二次側に接続される負荷容量：P ＝ 40 [MW]

　三相変圧器TAが分担する負荷：P_A [MW]