第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和5年度(2023年)下期
問34 (電力 問12)

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問題

第三種 電気主任技術者試験 令和5年度(2023年)下期 問34(電力 問12) (訂正依頼・報告はこちら)

両端の高さが同じで径間距離250mの架空電線路があり、電線1m当たりの重量は20.0Nで、風圧荷重はないものとする。
今、水平引張荷重が40.0kNの状態で架線されているとき、たるみDの値[m]として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
  • 2.1
  • 3.9
  • 6.3
  • 8.5
  • 10.4

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、架線のたるみを計算する問題です。

 

計算に必要な量記号や値は以下の通りです。

 

径間距離S:250[m]

水平張力T:40.0[kN]=40.0×103[N]

1mあたりの重量ω:20.0[N]

たるみの値:D[m]

選択肢2. 3.9

架線のたるみを求める公式をそのまま使用します。

 

D=ωS/8T

=(20.0×2502)/(8×40.0×103)

≒3.9[m]

 

以上により、求めるたるみDの値は3.9[m]となります。

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02

この問題を解くポイントは、架空電線のたるみを求める公式を正しく使うことです。

それでは問題を見ていきましょう。

選択肢2. 3.9

架空電線のたるみDを求めるために、与えられた情報を公式に代入し計算します。

・経間距離 S:250m

・電線の重量w:20.0N/m

・水平張力T:40.0kN(=40,000N)

計算

D=(20.0×250²)÷(8×40,000)

D=1,250,000÷320,000=3.9[m]

正解は3.9となります。

まとめ

架空電線のたるみを求める際には、たるみの公式を正しく適用することが重要です。

経間距離が長くなるとたるみも大きくなるため、電線の適切な張力設計が必要になります。

一言知識

「架空電線のたるみが大きいと、電線にどのような影響がある?」
架空電線のたるみが大きいと、地面との距離が近くなり、送電障害や安全性の低下につながります。

そのため、張力を適切に調整することが重要です。

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