技術士の過去問
平成29年度(2017年)
基礎科目「解析に関するもの」 問14
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問題
技術士 第一次試験 平成29年度(2017年) 基礎科目「解析に関するもの」 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
ベクトルAとベクトルBがある。AをBに平行なベクトルPとBに垂直なべクトルQに分解する。すなわちA=P+Qと分解する。A=( 6, 5, 4 )、B=( 1, 2, -1 )とするとき、Qとして、最も適切なものはどれか。
- ( 1, 1, 3 )
- ( 2, 1, 4 )
- ( 3, 2, 7 )
- ( 4, 1, 6 )
- ( 5, -1, 3 )
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この過去問の解説 (3件)
01
ベクトルに関する計算問題です。
AをBに平行なベクトルPとBに垂直なベクトルQに分解した式はA=P+Q・・・(1)になります。
Bに平行なベクトルPはB×aとなりますのでB=(1,2,-1)とするときP=(a,2a,-a)・・・(2)です。
A=(6,5,4)とするとき、(1)と(2)より、Q=AーP=(6-a,5-2a,4+a)・・・(3)
BとQは垂直なベクトルなので、B×Q=0・・・(4)
(3)(4)よりB(1,2,-1)×Q(6-a,5-2a,4+a)=-6a+12=0
a=2となります。
これをQに代入すると、(4,1,6)となり、4が正解です。
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02
問題文より、
ベクトルAをベクトルPとベクトルQとに分解すると、
A=P+Qとなることとされています。
また、ベクトルPはベクトルBと平行であることから、
B=kP (kは一定の実数)が成り立ちます。
よって
P=k × (1,2, -1) = (k,2k, -k)となります。
さらに、ベクトルQを(x, y, z)と仮定すると、
A(6,5,4) = P(k,2k, -k) + Q(x, y, z)となり、
6 = k + x ⇔ x = 6 - k
5 = 2k + y ⇔ y = 5 – 2k
4 = -k + z ⇔ z = 4 + k
と整理できます。
そこで、
k = 1 とすると、Q = (5,3,5)
k = 2 とすると、Q = (4,1,6)
k = 3 とすると、Q = (3, -1,7)
k = 4 とすると、Q = (2, -3,8)
k = 5 とすると、Q = (1, -5,9)
となります。
よって、k=2とした場合に一致する4が正解となります。
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03
B // Pのとき、ベクトルの平行条件より、
B = kP となる実数kが存在します。
よって、P = k × (1, 2, -1) = (k, 2k, -k)
Qを(x, y, z)とすると、A = P + Qより下記の式が成り立ちます。
(6, 5, 4) = (k, 2k, -k) + (x, y, z)
上記式より、
6 = k + x, 5 = 2k + y, 4 = -k + z
k = 2とすれば、Q = (4, 1, 6)となります。
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