技術士の過去問
平成29年度(2017年)
基礎科目「材料・化学・バイオに関するもの」 問23

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問題

技術士 第一次試験 平成29年度(2017年) 基礎科目「材料・化学・バイオに関するもの」 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

アミノ酸に関する次の記述の[   ]に入る語句の組合せとして、最も適切なものはどれか。

一部の特殊なものを除き、天然のタンパク質を加水分解して得られるアミノ酸は[ ア ]種類である。アミノ酸のα-炭素原子には、アミノ基と[ イ ]、そしてアミノ酸の種類によって異なる側鎖( R基 )が結合している。R基に脂肪族炭化水素鎖や芳香族炭化水素鎖を持つロイシンやフェニルアラニンは[ ウ ]性アミノ酸である。グリシン以外のアミノ酸には光学異性体が存在するが、天然に主に存在するものは[ エ ]である。
  • ア:20  イ:カルボキシ基  ウ:疎水  エ:L体
  • ア:20  イ:ヒドロキシ基  ウ:疎水  エ:D体
  • ア:30  イ:カルボキシ基  ウ:親水  エ:L体
  • ア:30  イ:カルボキシ基  ウ:疎水  エ:D体
  • ア:30  イ:ヒドロキシ基  ウ:親水  エ:L体

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この過去問の解説 (3件)

01

アミノ酸に関する問題です。

タンパク質は、20種類存在するLーアミノ酸が多数連結してできた高分子化合物で生物の重要な構成成分のひとつです。

アミノ酸のα-炭素原子は、アミノ基とカルボキシ基が結合しています。

アミノ酸は側鎖(R基)の極性により分類され、ロイシンやフェニルアラニンは疎水性アミノ酸に該当します。

グリシンを除くアミノ酸には、光学異性体が存在し、一方をL体、もう一方をD体と呼んで区別します。

天然に存在するものはほとんどがL体であると言われています。

よって正解は、1となります。

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02

正解は1です。

アミノ酸はアミノ基(H2N)とカルボキシ基(COOH)の両方を持つ有機化合物で、特にタンパク質を構成する「α-アミノ酸」を狭義のアミノ酸としています。アラニン、アルギニン等全部で20種類あります。基本的な構造はRCH(NH2)COOHで、側鎖(Rの部分)の違いがアミノ酸の違いになります。

親水性を持つのはセリン、トレオニン、チロリンで側鎖にOHがあります。

疎水性を持つのはグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニンで側鎖にCh2やCH3があります。

結合様式が2通りとることができて(光学異性体)それぞれL体、D体といいますが、このうち生体に天然に存在するのはL体で、D型は天然では細菌の細胞壁の構成成分や老化組織などで存在が確認されています。

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03

アミノ酸に関する問題です。

問題文の[ア]から[エ]に入る言葉は、以下のとおりとなります。

[ア]:20

[イ]:カルボキシ基

[ウ]:疎水

[エ]:L体

1.適切です

 用語の組合せが適切な選択肢です。

2.不適切です

 イとエの用語の組合せが適切ではないため、不適切な選択肢となります。

3.不適切です

 アとウの用語の組合せが適切ではないため、不適切な選択肢となります。

4.不適切です

 アとエの用語の組合せが適切ではないため、不適切な選択肢となります。

5.不適切です

 ア、イ、ウの用語の組合せが適切ではないため、不適切な選択肢となります。

 よって、正解は1となります。

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