技術士の過去問
平成29年度(2017年)
基礎科目「材料・化学・バイオに関するもの」 問24
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問題
技術士 第一次試験 平成29年度(2017年) 基礎科目「材料・化学・バイオに関するもの」 問24 (訂正依頼・報告はこちら)
遺伝子組換え技術の開発はバイオテクノロジーを革命的に変化させ、ゲノムから目的の遺伝子を取り出して、直接DNA分子の構造を解析することを可能にした。遣伝子組換え技術に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- ポリメラーゼ連鎖反応( PCR )では、一連の反応を繰り返すたびに二本鎖DNAを熱によって変性させなければならないので、熱に安定なDNAポリメラーゼを利用する。
- 遣伝子組換え技術により、大腸菌によるインスリン合成に成功したのは1990年代後半である。
- DNAの断片はゲル電気泳動によって陰極に向かって移動し、大きさにしたがって分離される。
- 6塩基の配列を識別する制限酵素EcoRIでゲノムDNAを切断すると、生じるDNA断片は正確にが塩基対の長さになる。
- ヒトのゲノムライブラリーの全てのクローンは、肝臓のRNAから作製したcDNAラィブラリーの中に見いだされる。
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この過去問の解説 (3件)
01
2. 遺伝子組み換えに成功したのは1979年なので、間違いです。
3. DNAの断片は、ゲル電気泳動によって陽極に向かって移動するので、間違いです。
4. 制限酵素EcoRIで切断したゲノムDNAの長さは一定ではないため、間違いです。
5. 肝臓以外ののRNAから作製したcDNAラィブラリーからも見いだされるため、間違いです。
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02
適切な記述となります。
2. 不適切です
遺伝子組み換えに成功したのは1979年のため、不適切な記述となります。
3. 不適切です
DNAの断片は、ゲル電気泳動によって陽極に向かって移動するため、不適切な記述となります。
4. 不適切です
6塩基の配列を識別する制限酵素EcoRIでゲノムDNAを切断すると、一定の塩基対の長さになるのであって、ゲノムDNA断片の長さが一定になるわけではないため、不適切な記述となります。
5. 不適切です
ヒトのゲノムライブラリーの全てのクローンは、肝臓以外のRNAから作製したcDNAライブラリーからも見いだされるため、不適切な記述となります。
よって、正解は1となります。
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03
正解は1です。
2は1990年代ではなく1979年なので誤りです。
3は陰極ではなく陽極です。
4は制限酵素による切断ではDNA断片の長さは同じになるとは限りません。
5は肝臓に限定さるものではありません。
大部分の文章は正しくても一単語だけで真逆の意味になってしまうような選択肢(3など)は注意する必要があります。
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