技術士の過去問
平成29年度(2017年)
適性科目 問35
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問題
技術士 第一次試験 平成29年度(2017年) 適性科目 問35 (訂正依頼・報告はこちら)
我が国では平成26年11月に過労死等防止対策推進法が施行され、長時間労働対策の強化が喫緊の課題となっている。政府はこれに取組むため、「働き方の見直し」に向けた企業への働きかけ等の監督指導を推進している。労働時間、働き方に関する次の( ア )~( オ )の記述について、正しいものは〇、誤っているものは×として、最も適切な組合せはどれか。
( ア ) 「労働時間」とは、労働者が使用者の指揮命令下に置かれている時間のことをいう。使用者の指示であっても、業務に必要な学習等を行っていた時間は含まれない。
( イ ) 「管理監督者」の立場にある労働者は、労働基準法で定める労働時間、休憩、休日の規定が適用されないことから、「管理監督者」として取り扱うことで、深夜労働や有給休暇の適用も一律に除外することができる。
( ウ ) フレックスタイム制は、一定期間内の総労働時間を定めておき、労働者がその範囲内で各日の始業、終業の時刻を自らの意思で決めて働く制度をいう。
( エ ) 長時間労働が発生してしまった従業員に対して適切なメンタルヘルス対策、ケアを行う体制を整えることも事業者が講ずべき措置として重要である。
( オ ) 働き方改革の実施には、労働基準法の遵守にとどまらず働き方そのものの見直しが必要で、朝型勤務やテレワークの活用、年次有給休暇の取得推進の導入など、経営トップの強いリーダーシップが有効となる。
( ア ) 「労働時間」とは、労働者が使用者の指揮命令下に置かれている時間のことをいう。使用者の指示であっても、業務に必要な学習等を行っていた時間は含まれない。
( イ ) 「管理監督者」の立場にある労働者は、労働基準法で定める労働時間、休憩、休日の規定が適用されないことから、「管理監督者」として取り扱うことで、深夜労働や有給休暇の適用も一律に除外することができる。
( ウ ) フレックスタイム制は、一定期間内の総労働時間を定めておき、労働者がその範囲内で各日の始業、終業の時刻を自らの意思で決めて働く制度をいう。
( エ ) 長時間労働が発生してしまった従業員に対して適切なメンタルヘルス対策、ケアを行う体制を整えることも事業者が講ずべき措置として重要である。
( オ ) 働き方改革の実施には、労働基準法の遵守にとどまらず働き方そのものの見直しが必要で、朝型勤務やテレワークの活用、年次有給休暇の取得推進の導入など、経営トップの強いリーダーシップが有効となる。
- ア:〇 イ:〇 ウ:〇 エ:× オ:〇
- ア:〇 イ:× ウ:× エ:〇 オ:〇
- ア:× イ:× ウ:〇 エ:〇 オ:〇
- ア:× イ:× ウ:〇 エ:〇 オ:×
- ア:× イ:〇 ウ:× エ:〇 オ:〇
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この過去問の解説 (3件)
01
(ア) ×
参加することが業務上義務づけられている研修・教育訓練の受講や、使用者の指示により業務に必要な学習等を行っていた時間は、労働時間に含まれます。
よって不適切です。
(イ) ×
管理監督者は、問題文の通り、労働時間、休憩、休日の規定からは除外されます。
ただし、深夜残業、年次有給休暇については、適用されます。
よって不適切です。
(ウ) ○
従業員が日々の始業・終業時刻を自身で決定して働く事ができます。
よって適切です。
(エ) ○
労働安全衛生法において、メンタルヘルス対策は、事業場において事業者が講ずるよう努めなければならないと定められています。
よって適切です。
(オ) ○
働き方改革では、働き方そのものを抜本的に見直す必要があり、
経営者がリーダーシップを持って取り組んでいく必要があります。
よって適切です。
(ア) ×、(イ) ×、(ウ) ○、(エ) ○、(オ) ○ なので、3が正解です。
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02
近年問題となっている、働き方に関する正誤問題です。
(ア) ×
業務上、参加することが義務づけられている研修・教育訓練の時間や
使用者の指示により業務に必要な学習等を行っていた時間は、労働時間に含まれます。
事実上参加を強制されている場合にも、研修・教育訓練は労働時間に該当します。
よって、記述は誤っているものとなります。
(イ) ×
管理監督者は、労働時間、休憩及び休日の規定が適用されませんが、
深夜労働や有給休暇については適用されますので、
一律に除外することはできません。
よって、記述は誤っているものとなります。
(ウ) ○
フレックスタイム制は、1か月以内の一定期間内の総労働時間を定めておき、
労働者がその範囲内で各日の始業、終業の時刻を自らの意思で決めて働く制度をいいます。
よって、記述は正しいものとなります。
(エ) ○
脳・心臓疾患の発症が長時間労働との関連性が強いとされていることから、
労働安全衛生法第66条の8により、事業者には、医師による該当者への面接指導を行うことが義務付けられています。
また、事業者は長時間労働等の要件に該当する労働者の健康状態を把握し、適切な措置を講じなければなりません。
よって、記述は正しいものとなります。
(オ) ○
働き方改革の実施には、労働基準法の遵守にとどまらず働き方そのものの見直しが必要で、
朝型勤務やテレワークの活用、年次有給休暇の取得推進の導入など、
経営トップの強いリーダーシップが有効となります。
よって、記述は正しいものとなります。
よって、3が正解です。
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03
(ア)✕
使用者の指示により、業務の学習を行っていた時間も「労働時間」に含まれます。
(イ)✕
「管理監督者」は労働基準法で定める労働時間、休日の規定が適用されませんが、深夜労働や有給休暇は適用されるため、一律に除外することはできません。
(ウ)◯
フレックスタイム制は、一定期間内の総労働時間を定め、労働者がその期間内で各日の始業、終業の時刻を自らの意思で決めて働く制度のことです。
(エ)◯
長時間労働の発生した従業員に対してメンタルヘルス対策、ケアを行う体制を整えることは長時間労働により生じる問題を防ぐために重要な措置です。
(オ)◯
働き方改革の実施には労働基準法などの法整備をすすめるだけでなく、働き方そのものを見直し、朝型勤務やテレワークの活用、年次有給休暇の取得推進の導入など、経営トップの強いリーダーシップが有効になります。
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