技術士の過去問
平成30年度(2018年)
基礎科目「設計・計画に関するもの」 問1
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
技術士 第一次試験 平成30年度(2018年) 基礎科目「設計・計画に関するもの」 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
下図に示される左端から右端に情報を伝達するシステムの設計を考える。図中の数値及び記号X(X>0)は、構成する各要素の信頼度を示す。また、要素が並列につながっている部分は、少なくともどちらか一方が正常であれば、その部分は正常に作動する。ここで、図中のように、同じ信頼度Xを持つ要素を配置することによって、システムA全体の信頼度とシステムB全体の信頼度が同等であるという。このとき、図中のシステムA全体の信頼度及びシステムB全体の信頼度として、最も近い値はどれか。
- 0.835
- 0.857
- 0.901
- 0.945
- 0.966
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
直列システムの信頼度は、「信頼度の積」で表されます。
並列システムの信頼度は、「1-{(1-信頼度)の積}」で表されます。
上記を踏まえ、各システムの信頼度を計算します。
<システムA>
0.95 × {(1-(1-X)×(1-X)} × 0.95 = 1.80X - 0.90X²
<システムB>
X × X × X = X³
システムAとシステムBの信頼度は同等なので、
1.80X - 0.90X² = X³
X³ + 0.90X² - 1.80X = 0
X ≒ 0.965
よって、システムの信頼度は、
0.965³ ≒0.9
よって、3 の 0.901 が最も近いので、3が正解です。
参考になった数35
この解説の修正を提案する
02
システムの信頼性に関する問題です。
直列システムの信頼度は、「信頼度の積」で表されます。
並列システムの信頼度は、「1-{(1-信頼度)の積}」で表されます。
上記を踏まえ、問題に与えられた各システムの信頼度を計算すると以下のとおりとなります。
<システムA>
直列システムの中に並列システムが組み込まれているシステムなので、
0.950 × {(1-(1-X)×(1-X)} × 0.950
=0.950 × {(1-(1-2X+X2)} × 0.950
=0.950 × (X2-2X) × 0.950
= 1.805X - 0.9025X²
<システムB>
直列システムなので、
X × X × X = X³
システムAとシステムBの信頼度は同等なので、
1.805X - 0.9025X² = X³
X³ + 0.9025X² - 1.805X = 0
X2 + 0.9025X - 1.805 = 0
X ≒ 0.9660…
よって、システムの信頼度は、システムBの信頼度に代入すると
0.9660³ ≒ 0.9014…
となります。
よって、3 の 0.901 が最も近いので、3が正解です。
参考になった数9
この解説の修正を提案する
03
システムの信頼性に関する問題です。
信頼度をR1、R2、・・・Rnとします。
直列システムの信頼度は信頼度の積で表すことができるため、
R1×R2×・・・×Rn となります。
並列システムの信頼度は
1-(1-R1)×(1-R2)×・・・×(1-Rn) となります。
よってシステムA、システムBの全体の信頼度は次のようになります。
<システムA>
直列システムの中に並列システムが組み込まれているシステムなので、
0.950 × {(1-(1-X)×(1-X)} × 0.950
= 1.805X - 0.9025X²
<システムB>
直列システムなので、
X × X × X = X³
システムAとシステムBの信頼度は同等なので、
1.805X - 0.9025X² = X³
X³ + 0.9025X² - 1.805X = 0
X2 + 0.9025X - 1.805 = 0
X ≅ 0.9660…
よって、システム全体の信頼度は、システムBの信頼度に代入すると
0.9660³ ≅ 0.9014…
となります。
よって、3 の 0.901 が最も近いので、正解は3です。
参考になった数4
この解説の修正を提案する
平成30年度(2018年)問題一覧
次の問題(問2)へ