技術士の過去問
令和元年度(2019年)
適性科目 問40
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
技術士 第一次試験 令和元年度(2019年) 適性科目 問40 (訂正依頼・報告はこちら)
専門職としての技術者は、一般公衆が得ることのできない情報に接することができる。また技術者は、一般公衆が理解できない高度で複雑な内容の情報を理解でき、それに基づいて一般公衆よりもより多くのことを予見できる。このような特権的な立場に立っているがゆえに、技術者は適正に情報を発信したり、情報を管理したりする重い責任があると言える。次の(ア)~(カ)の記述のうち、技術者の情報発信や情報管理のあり方として不適切なものの数はどれか。
(ア)技術者Aは、飲み会の席で、現在たずさわっているプロジェクトの技術的な内容を、技術業とは無関係の仕事をしている友人に話した。
(イ)技術者Bは納入する機器の仕様に変更があったことを知っていたが、専門知識のない顧客に説明しても理解できないと考えたため、そのことは話題にせずに機器の説明を行った。
(ウ)顧客は「詳しい話は聞くのが面倒だから説明はしなくていいよ」と言ったが、技術者Cは納入する製品のリスクや、それによってもたらされるかもしれない不利益などの情報を丁寧に説明した。
(エ)重要な専有情報の漏洩は、所属企業に直接的ないし間接的な不利益をもたらし、社員や株主などの関係者にもその影響が及ぶことが考えられるため、技術者Dは不要になった専有情報が保存されている記憶媒体を速やかに自宅のゴミ箱に捨てた。
(オ)研究の際に使用するデータに含まれる個人情報が漏洩した場合には、データ提供者のプライバシーが侵害されると考えた技術者Eは、そのデータファイルに厳重にパスワードをかけ、記憶媒体に保存して、利用するとき以外は施錠可能な場所に保管した。
(カ)顧客から現在使用中の製品について問い合わせを受けた技術者Fは、それに答えるための十分なデータを手元に持ち合わせていなかったが、顧客を待たせないよう、記憶に基づいて問い合わせに答えた。
(ア)技術者Aは、飲み会の席で、現在たずさわっているプロジェクトの技術的な内容を、技術業とは無関係の仕事をしている友人に話した。
(イ)技術者Bは納入する機器の仕様に変更があったことを知っていたが、専門知識のない顧客に説明しても理解できないと考えたため、そのことは話題にせずに機器の説明を行った。
(ウ)顧客は「詳しい話は聞くのが面倒だから説明はしなくていいよ」と言ったが、技術者Cは納入する製品のリスクや、それによってもたらされるかもしれない不利益などの情報を丁寧に説明した。
(エ)重要な専有情報の漏洩は、所属企業に直接的ないし間接的な不利益をもたらし、社員や株主などの関係者にもその影響が及ぶことが考えられるため、技術者Dは不要になった専有情報が保存されている記憶媒体を速やかに自宅のゴミ箱に捨てた。
(オ)研究の際に使用するデータに含まれる個人情報が漏洩した場合には、データ提供者のプライバシーが侵害されると考えた技術者Eは、そのデータファイルに厳重にパスワードをかけ、記憶媒体に保存して、利用するとき以外は施錠可能な場所に保管した。
(カ)顧客から現在使用中の製品について問い合わせを受けた技術者Fは、それに答えるための十分なデータを手元に持ち合わせていなかったが、顧客を待たせないよう、記憶に基づいて問い合わせに答えた。
- 2
- 3
- 4
- 5
- 6
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
<正解>3
[解説]
技術者の情報発信や情報管理のあり方に関する記述として、不適切な記述の数を回答する問題です。
(ア)〜(カ)の記述内容の適否は以下のとおりとなります。
(ア)不適切な記述内容です。
技術業とは無関係な仕事をしている友人が、
その内容を理解することができなかったとしても
飲み会という場でプロジェクトの技術的な内容について
話をすることは不適切です。
よって、不適切な記述内容です。
(イ)不適切な記述内容です。
顧客に専門的な知識がなく、
機器の仕様の変更内容を理解できない場合であっても、
機器の仕様に変更あったことそのものについては、
説明することが必要です。
よって、不適切な記述内容です。
(ウ)適切な記述内容です。
顧客から
製品のリスクや不利益な情報の説明を
省略するように提示されても
技術者として説明することは適切です。
よって、適切な記述内容です。
(エ)不適切な記述内容です。
不要になった専有情報が保存されている記憶媒体の処分については、
所属企業の規定に従って、処分することが求められます。
自宅のゴミ箱に捨てることは、
重要な専有情報の漏洩につながるおそれがあるため、不適切です。
よって、不適切な記述内容です。
(オ)適切な記述内容です。
個人情報が含まれるデータファイルについては、
より厳重な取り扱いが求められます。
よって、適切な記述内容です。
(カ)不適切な記述内容です。
記憶に基づいて問い合わせに答えることは、
誤った回答を顧客に伝えるおそれがあるため、
十分なデータを確認した上で回答するが求められます。
よって、不適切な記述内容です。
これらのことから、
不適切な記述の数は4つとなり、
正解は3となります。
参考になった数15
この解説の修正を提案する
02
イ 正しい情報を伝えるべきなので、不適切です。
ウ 正しい
エ 専有情報が保存されている記憶媒体は適切に処理する必要があるため、不適切です。
オ 正しい
カ 記憶で答えるのは良くないため、不適切です。
参考になった数3
この解説の修正を提案する
03
(イ)仕様変更箇所は説明義務があるので不適切です。
(ウ)正しい
(エ)自宅のゴミ箱に捨てるのは情報管理としては不適切です。
(オ)正しい
(カ)「記憶に基づいて」では正確ではないので不適切です。
よって不適切な選択肢は4つあるので、
答えは3です。
参考になった数5
この解説の修正を提案する
前の問題(問39)へ
令和元年度(2019年)問題一覧
次の問題(問41)へ