<正解>2
[解説]
プラスチックごみ及びその資源循環に関する記述内容についての
正誤の組み合わせ問題です。
(ア)から(オ)の記述内容は、以下のとおりとなります。
(ア)正しい記述内容です。
近年、マイクロプラスチックによる海洋生態系への影響が懸念されており、
世界的な課題となっています。
このマイクロプラスチックとは、
一般に5mm以下の微細なプラスチック類のこといいます。
よって、正しい記述内容です。
(イ)誤った記述内容です。
海洋プラスチックごみは世界中において発生していますが、
主要な排出源は、東アジア地域及び東南アジア地域であるという推計もあります。
「特に先進国から発生しているものが多い」という記述は誤りです。
よって、誤った記述内容です。
(ウ)誤った記述内容です。
中国が廃プラスチック等の輸入禁止措置を行う直前の2017年において、
日本国内で約900万トンの廃プラスチックが排出され、
そのうち、約250万トンがリサイクルされています。
この約250万トンのうち、
海外に輸出され、海外でリサイクルされたものは、約150万トンでした。
つまり、海外に輸出され、海外でリサイクルされたものは、
リサイクルされたものの半数以上を占めるということとなります。
よって、誤った記述内容です。
(エ)正しい記述内容です。
2019年6月に政府により策定された「プラスチック資源循環戦略」においては、基本的な対応の方向性を「3R+Renewable」として、プラスチック利用の削減、再使用、再生利用の他に、紙やバイオマスプラスチックなどの再生可能資源による代替を、その方向性に含めています。
よって、正しい記述内容です。
(オ)正しい記述内容です。
陸域で発生したごみが河川等を通じて海域に流出されるため、
陸域での不法投棄やポイ捨て撲滅の徹底や清掃活動の推進なども
プラスチックごみによる海洋汚染防止において重要な対策となっています。
よって、正しい記述内容です。
これらのことから、
ア:正 イ:誤 ウ:誤 エ:正 オ:正
となります。
これらを踏まえて、各選択肢を検討すると以下のとおりとなります。
1 (イ)が正、(オ)が誤となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
2 (ア)から(オ)の全てが合致しているため、
適切な組み合わせとなります。
3 (ア)以外は合致していないため、
不適切な組み合わせとなります。
4 (ア)が誤、(ウ)が正となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
5 (ア)と(エ)が誤、(イ)が正となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
よって、2が正解となります。