技術士の過去問
令和2年度(2020年)
基礎科目「環境・エネルギー・技術に関するもの」 問27
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問題
技術士 第一次試験 令和2年度(2020年) 基礎科目「環境・エネルギー・技術に関するもの」 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
日本のエネルギー消費に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 日本全体の最終エネルギー消費は2005年度をピークに減少傾向になり、2011年度からは東日本大震災以降の節電意識の高まりなどによってさらに減少が進んだ。
- 産業部門と業務他部門全体のエネルギー消費は、第一次石油ショック以降、経済成長する中でも製造業を中心に省エネルギー化が進んだことから同程度の水準で推移している。
- 1単位の国内総生産(GDP)を産出するために必要な一次エネルギー消費量の推移を見ると、日本は世界平均を大きく下回る水準を維持している。
- 家庭部門のエネルギー消費は、東日本大震災以降も、生活の利便性・快適性を追求する国民のライフスタイルの変化や世帯数の増加等を受け、継続的に増加している。
- 運輸部門(旅客部門)のエネルギー消費は2002年度をピークに減少傾向に転じたが、これは自動車の燃費が改善したことに加え、軽自動車やハイブリッド自動車など低燃費な自動車のシェアが高まったことが大きく影響している。
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この過去問の解説 (3件)
01
エネルギーに関係する問題は技術士試験でほぼ毎回必ず出題されます。今回の問題に関しては、資源エネルギー庁が発出しているエネルギー白書の一部(https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2020html/2-1-1.html)が参考になります。
この問題では、正しい選択肢を選ぶのではなく、「不適切なものを選ぶ」という点にも留意しましょう。
各選択肢についてですが、
1. - 適切です。参考サイト内にほぼ同一の記載があります。
2. - 適切です。参考サイトにほぼ同一の記載があります。
3. - 適切です。参考サイトによると、世界平均の半分程度の水準を維持しているとのことです。
4. - 不適切です。参考サイトによると、東日本大震災以降の家庭部門のエネルギー消費は、継続的に減少していることがわかります。
5. -適切です。参考サイトによると、2002年以降の運輸部門のエネルギー消費は緩やかながら減少傾向にあります。
以上、不適切な選択肢、すなわち正解選択肢は4.となります。
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02
<正解>4
[解説]
日本のエネルギー消費に関する問題です。
各記述内容の正誤は以下のとおりです。
1.適切な記述です。
日本全体の最終エネルギー消費は、
2005年度をピークに減少傾向になり、
東日本大震災以降の節電意識の高まりなどによって、
さらに減少が進んでいます。
よって、適切な記述です。
2.適切な記述です。
産業部門と業務他部門全体のエネルギー消費は、
第一次石油ショック以降、製造業を中心に省エネルギー化が進んだことから
同程度の水準で推移しています。
よって、適切な記述です。
3.適切な記述です。
1単位の国内総生産(GDP)を産出するために必要な一次エネルギー消費量の推移を見ると、
日本は世界平均を大きく下回る水準(世界平均の半分程度)を維持しています。
よって、適切な記述です。
4.不適切な記述です。
家庭部門のエネルギー消費は、東日本大震災以降、継続的に減少しています。
継続的に増加しているとしている点が誤りです。
よって、不適切な記述です。
5.適切な記述です。
運輸部門(旅客部門)のエネルギー消費は、
2002年度をピークに減少傾向に転じています。
これは、自動車の燃費が改善したこと、
軽自動車やハイブリッド自動車など低燃費な自動車のシェアが高まったことなどが大きく影響しています。
よって、適切な記述です。
したがって、不適切な記述は4となり、
4が正解となります。
[参考]
資源エネルギー庁
令和元年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2020)
https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2020html/
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03
エネルギー消費に関する正誤問題です。
経済産業省資源エネルギー庁より発行した「エネルギー白書2020」の内容に関する
出題となっています。
1.記述の通り、正しいです。
2.記述の通り、正しいです。
3.記述の通り、正しいです。
4.誤りです。東日本大震災以降は、原子力発電所の稼働停止に伴う電力供給不足により各地域で省エネルギーの意識が高まり、個人消費や世帯数の増加に関わらず家庭部門のエネルギー消費量は低下を続けました。
5.記述の通り、正しいです。
したがって、4が正解となります。
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