技術士の過去問
令和3年度(2021年)
適性科目 問45
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問題
技術士 第一次試験 令和3年度(2021年) 適性科目 問45 (訂正依頼・報告はこちら)
リスクアセスメントは、職場の潜在的な危険性又は有害性を見つけ出し、これを除去、低減するための手法である。労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針では、「危険性又は有害性等の調査及びその結果に基づき講ずる措置」の実施、いわゆるリスクアセスメント等の実施が明記されているが、2006年4月1日以降、その実施が労働安全衛生法第28条の2により努力義務化された。なお、化学物質については、2016年6月1日にリスクアセスメントの実施が義務化された。
リスクアセスメント導入による効果に関する次の(ア)〜(オ)の記述のうち、正しいものは○、間違っているものは×として、最も適切な組合せはどれか。
(ア)職場のリスクが明確になる
(イ)リスクに対する認識を共有できる
(ウ)安全対策の合理的な優先順位が決定できる
(エ)残留リスクに対して「リスクの発生要因」の理由が明確になる
(オ)専門家が分析することにより「危険」に対する度合いが明確になる
リスクアセスメント導入による効果に関する次の(ア)〜(オ)の記述のうち、正しいものは○、間違っているものは×として、最も適切な組合せはどれか。
(ア)職場のリスクが明確になる
(イ)リスクに対する認識を共有できる
(ウ)安全対策の合理的な優先順位が決定できる
(エ)残留リスクに対して「リスクの発生要因」の理由が明確になる
(オ)専門家が分析することにより「危険」に対する度合いが明確になる
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は3です。
厚生労働省のサイトによるとリスクアセスメントの効果は以下です。
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo01_1.html
① 職場のリスクが明確になります。→アが該当します
② 職場のリスクに対する認識を管理者を含め、職場全体で共有できます。→イが該当します
③ 安全対策について、合理的な方法で優先順位を決めることができます。→ウが該当します
④ 残されたリスクについて「守るべき決め事」の理由が明確になります。
⑤ 職場全員が参加することにより「危険」に対する感受性が高まります。
エとオは異なります。
エ:残留リスクに対して「リスクの発生要因」ではなく「守るべき決め事」が明確になります。
オ:専門家ではなく職場全員が参加し、度合いではなく感受性を高めます。
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02
工場などの製造現場に出ることの多い技術士としても、必要不可欠な基礎知識のひとつとなります。
オについては、職場のリスク評価には、専門家だけではなく職場全員が参加することが必要となります。従って、この選択肢は間違いとなります。
エについては、職場全員で参加することにより「守るべき決め事」の理由が明確となります。従って間違いです。
リスクアセスメントにより、「職場のリスクが明確になる」「リスクに対する認識を共有できる」「安全対策の合理的な優先順位が決定できる」などの効果が期待できます。本選択肢が正解となります。
リスクアセスメントの実施により、安全対策の合理的な優先順位が決定できる効果があり、この選択肢は間違いです。
リスクアセスメントの効果を全て否定しており、この選択肢は間違いとなります。
職場のリスクアセスメントの実施形態から考えて回答することをお薦めします。
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