マンション管理士の過去問
令和4年度(2022年)
問37
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問題
マンション管理士試験 令和4年度(2022年) 問37 (訂正依頼・報告はこちら)
マンションの建物の外壁に生じる劣化や不具合の状況と調査内容に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
- 外壁の目地部分のシーリング材の劣化が心配されたので、シーリング材を部分的に切り取り、引張強度や伸びを調べた。
- 外壁タイルのひび割れは、その下地のモルタルやコンクリートが原因であることが多い。
- 外壁塗装の白亜化は、下地のコンクリート中の石灰等が水に溶けて塗装面にしみ出すことをいう。
- 外壁のコンクリートのひび割れの調査の結果、ひび割れ幅が0.2mm~0.4mmの範囲だったので、漏水の可能性があると判断した。
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この過去問の解説 (2件)
01
調査診断に関する基本的な出題です。
外壁の目地部分のシーリング材の劣化が心配されたので、シーリング材を部分的に切り取り、引張強度や伸びを調べることは、適切です。
外壁の劣化の原因の1つであるひび割れは、塗装やタイルなどコンクリートのひび割れに追随する仕上げのひび割れや、仕上げ自体の収縮などによるひび割れがあるので、適切です。
白亜化とは、日光や雨水等の劣化外力により、コンクリートの表面の塗膜に粉末が生じ、白くなった症状をいいます。チョーキングともいいます。
ちなみに、白華とは、石材やコンクリートやレンガ目地などの表面に浸出して結晶化した白い物質をいい、エフロレッセンスともいいます。
つまり、「外壁塗装の白亜化は、下地のコンクリート中の石灰等が水に溶けて塗装面にしみ出すことをいう。」ということではないので、適切ではありません。
コンクリートのひび割れ幅が0.3mm以上になると、雨水等の侵入により、雨漏りや、鉄筋腐食の原因になるので、適切です。
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02
この問題は、マンションの建物の外壁に生じる劣化や不具合の状況とそれに対する調査内容についての記述の中で、適切でないものを選ぶ問題です。
適切
外壁の目地部分のシーリング材の劣化が心配される場合、シーリング材を部分的に切り取り、引張強度や伸びを調べることは、シーリング材の現状を把握するための一般的な調査方法です。
適切
外壁タイルのひび割れは、その下地のモルタルやコンクリートの不具合が原因であることが多いです。下地の動きや劣化がタイルに影響を与え、ひび割れを引き起こす場合があるためです。
適切でない
外壁塗装の白亜化は、塗料中の樹脂が劣化して、塗膜表面に白い粉が発生する現象を指します。これは主に紫外線による劣化が原因です。下地のコンクリート中の石灰等が水に溶けて塗装面にしみ出す現象は、白亜化とは異なる現象です。
適切
外壁のコンクリートのひび割れの調査において、ひび割れ幅が0.2mm~0.4mmの範囲であれば、漏水の可能性があると判断することは一般的です。この範囲のひび割れ幅は、水が侵入しやすいとされています。
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