宅地建物取引士の過去問
令和5年度(2023年)
土地建物 問2

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問題

宅建試験 令和5年度(2023年) 土地建物 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

建物の構造と材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 鉄筋コンクリート構造は、地震や風の力を受けても、躯く体の変形は比較的小さく、耐火性にも富んでいる。
  • 鉄筋コンクリート構造は、躯く体の断面が大きく、材料の質量が大きいので、建物の自重が大きくなる。
  • 鉄筋コンクリート構造では、鉄筋とコンクリートを一体化するには、断面が円形の棒鋼である丸鋼の方が表面に突起をつけた棒鋼である異形棒鋼より、優れている。
  • 鉄筋コンクリート構造は、コンクリートが固まって所定の強度が得られるまでに日数がかかり、現場での施工も多いので、工事期間が長くなる。

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この過去問の解説 (2件)

01

現代においては、建築物は居住用・商業用共に鉄筋コンクリート構造の

建物が増えています。

選択肢1. 鉄筋コンクリート構造は、地震や風の力を受けても、躯く体の変形は比較的小さく、耐火性にも富んでいる。

適切。

鉄筋とコンクリートには、それぞれ違った特性があり、

お互いに補完し合うことによって、高い強度を

生み出しています。

選択肢2. 鉄筋コンクリート構造は、躯く体の断面が大きく、材料の質量が大きいので、建物の自重が大きくなる。

適切。

鉄筋とコンクリートという材料からも、重量が大きいことが

伺えます。

大きな重量を支えるために、基礎工事も重要な工程となります。

選択肢3. 鉄筋コンクリート構造では、鉄筋とコンクリートを一体化するには、断面が円形の棒鋼である丸鋼の方が表面に突起をつけた棒鋼である異形棒鋼より、優れている。

不適切。

異形棒鋼の方が突起があることによって、コンクリートとの

引っかかりが生まれ、強度を高くする効果があります。

選択肢4. 鉄筋コンクリート構造は、コンクリートが固まって所定の強度が得られるまでに日数がかかり、現場での施工も多いので、工事期間が長くなる。

適切。

コンクリートは生コンクリートの状態から施工するため、

それが固まるまでに一定の期間を要します。

重さを支えるための基礎工事も木造構造と比べると、

より規模の大きなものが必要とされます。

まとめ

鉄筋コンクリート構造は、木造と比べて手間や人員を多く

要します。

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02

建物(鉄筋コンクリート構造)に関しての問題です。

選択肢1. 鉄筋コンクリート構造は、地震や風の力を受けても、躯く体の変形は比較的小さく、耐火性にも富んでいる。

書いている通りです。

鉄筋コンクリート造の長所となります。

 

よって、適当です。

選択肢2. 鉄筋コンクリート構造は、躯く体の断面が大きく、材料の質量が大きいので、建物の自重が大きくなる。

書いている通りです。

鉄筋コンクリート造の短所となります。

 

よって、適当です。

選択肢3. 鉄筋コンクリート構造では、鉄筋とコンクリートを一体化するには、断面が円形の棒鋼である丸鋼の方が表面に突起をつけた棒鋼である異形棒鋼より、優れている。

鉄筋とコンクリートを一体化するには、「異形棒鋼」の方が、「丸鋼」より優れています。

この選択肢は逆の説明をしています。

 

よって、最も不適当です。

選択肢4. 鉄筋コンクリート構造は、コンクリートが固まって所定の強度が得られるまでに日数がかかり、現場での施工も多いので、工事期間が長くなる。

書いている通りです。

強度が得られるまでに日数がかかります。

 

よって、適当です。

まとめ

鉄筋コンクリート構造は「遮音性、耐震性、耐火性」に優れているという特徴があります。

長所もあれば短所があるように、他の構造についてもしっかり暗記しておきましょう。

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