調理師の過去問
平成29年度
調理理論 問51

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問題

調理師試験 平成29年度 調理理論 問51 (訂正依頼・報告はこちら)

スチームコンベクションオーブンの機能に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
  • 自然対流式のオーブンより温度管理が難しい。
  • 蒸気を使用する時、最高温度が100℃である。
  • 焼き物、煮物、蒸し物調理が可能である。 
  • フィルムに密閉された食材( クックチル )には不向きである。

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この過去問の解説 (3件)

01

焼き物、煮物、蒸し物調理が可能である。 

が正解です。

選択肢1. 自然対流式のオーブンより温度管理が難しい。

× スチコンは、T.T管理(加熱温度と時間を管理する機能)がついており、温度管理が簡単です。庫内の温度を一定に保ちながらムラなく加熱することができます。

選択肢2. 蒸気を使用する時、最高温度が100℃である。

× 100℃以上の高温調理が可能です。

選択肢3. 焼き物、煮物、蒸し物調理が可能である。 

「スチームコンベクションオーブン(スチコン)」は、熱風の対流によって調理する「コンベクションオーブン」に、蒸気発生装置を取り付けた加熱調理機器です。

1台で、焼く、蒸す、炊く、煮込む、炒める、茹でるなどの調理ができ、短時間で大量調理をする時に適しています。

選択肢4. フィルムに密閉された食材( クックチル )には不向きである。

× クックチルにはスチコンが用いられています。

クックチルとは、芯温を75℃で1分加熱した食材をフィルムに密封し、急速に芯温3℃まで冷却する調理法です。

味を損ねたり細菌が繁殖することなく保存でき、再加熱して提供することができ、病院食やレストラン食の調理施設で普及しています。

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02

コンベクションオーブンと、スチームコンベクションオーブンの違いを理解しておきましょう。

コンベクションオーブン…ファンにより熱風を強制対流させるオーブンです。熱風が対流して庫内の温度を一定にたもち、焼きムラを少なくできるのが特徴です。

スチームコンベクションオーブン…コンベクションオーブンに蒸気発生装置を取り付けた、多機能オーブンです。熱風または蒸気をそれぞれ単独で利用して、「焼く」「蒸す」という調理の他、「煮る」「炊く」「炒める」などもできます。

調理時間の短縮、蒸気によって旨味を閉じ込める、煮崩れしにくいなどたくさんの利点があります。

選択肢1. 自然対流式のオーブンより温度管理が難しい。

× スチームコンベクションオーブンには加熱温度を設定できるため、温度管理は簡単です。

選択肢2. 蒸気を使用する時、最高温度が100℃である。

× 100℃以上の高温調理も可能です。

選択肢3. 焼き物、煮物、蒸し物調理が可能である。 

○ 焼き物、煮物、蒸し物調理が可能です。

選択肢4. フィルムに密閉された食材( クックチル )には不向きである。

× クックチルとは、加熱調理した食品を急速冷却し、喫食時間に合せて再加熱し、提供する調理システムです。

風味を損なわず、また細菌頭の繁殖も抑えるため、およそ5日間の保存が可能です。

クックチルにはスチームコンベクションオーベンが用いられています。

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03

正解は 焼き物、煮物、蒸し物調理が可能である、です。

選択肢1. 自然対流式のオーブンより温度管理が難しい。

自然対流式のオーブンより温度管理が難しい、は誤りです。温度と時間を設定できるので、温度管理は簡単です。

選択肢2. 蒸気を使用する時、最高温度が100℃である。

蒸気を使用する時、最高温度が100℃である、は誤りです。高スチームモードで約130℃まで可能です。

選択肢3. 焼き物、煮物、蒸し物調理が可能である。 

スチームコンベクションオーブンは熱風モード、スチームモード、コンビネーションモードがあり、この調理モードを使い分けることで焼く、蒸す、煮る等の調理が可能です。

選択肢4. フィルムに密閉された食材( クックチル )には不向きである。

フィルムに密閉された食材( クックチル )には不向きである、は誤りです。クックチルとは加熱調理後90分以内に中心温度3度まで急速冷却し、食事提供時に再加熱する調理法で、スチームコンベクションオーブンが用いられます。

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