調理師の過去問
令和2年度10月実施分
栄養学 問24

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問題

調理師試験 令和2年度10月実施分 栄養学 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

妊娠期と乳児期の栄養に関する記述について、誤っているものを一つ選びなさい。
  • 妊娠中は貧血になりやすいので、良質たんぱく質、鉄、ビタミンを十分に摂取する。
  • 人工乳は、母乳より感染を抑制する作用が大きい。
  • 母乳栄養は、母と子の精神的なつながりがうまれやすい。
  • 離乳は、生後5、6か月頃から始める。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

母乳には、免疫力を高めてウイルスや細菌の感染を抑制する成分が含まれています。(ラクトフェリン、免疫グロブリンなど)

これらの成分は人工乳には含まれておらず、「赤ちゃんの免疫力を高める」という意味でも母乳を与えることは重要とされているのです。


各選択肢については、以下のとおりです。

1.設問のとおり、妊娠中は血液が増え、貧血になりやすいので、血液の原材料になる栄養をしっかり摂取する必要があります。よって回答には選択しません。

2.人工乳ではなく母乳のほうが感染を抑制するので設問は誤り。よって2を選択するのが正解です。

3.設問のとおり、母乳育児は母子の精神的なつながりを深めるといわれてきました。よって回答には選択しません。

4.設問のとおり、離乳は生後5、6か月に始め、少しずつ離乳食に切り替えていきます。よって回答には選択しません。

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02

正解は2です。

妊娠期と乳児期の栄養に関する記述で誤っているのは2の「人工乳は母乳より感染を抑制する作用が大きい」です。人工乳は主に育児用粉ミルクなどで発育は良いですが、肥満になりやすく、免疫体を含んでいないために病原菌に対する抵抗力が劣ります。

その他の回答選択肢は以下の通りです。

回答1:妊娠中は良質のたんぱく質や鉄、ビタミンを十分に摂取する必要があるので正しいです。

回答3:母乳栄養は乳児に必要な栄養素と母乳に含まれる免疫体が同時に摂取でき、母と子の精神的なつながりがうまれやすいと言われており正しいです。

回答4:離乳は生後5、6ヶ月から始め、12、18ヶ月頃に終わらせるのが良いとされているので正しいです。

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03

正解は2です。

1:妊娠中は特に貧血になりやすいです。貧血の予防と治療には、良質のたんぱく質、鉄、ビタミンを十分に摂り、食事全体のバランスに留意する必要があります。

2:人工乳は母乳代替品として用いられ、育児用ミルクとも言われています。
感染抑制作用をもつ、免疫グロブリンは含まれていません。
母乳の方が栄養成分の組織が理想的であり、母乳には免疫グロブリンが含まれています。
⇒よって正解です。

3:母乳栄養はスキンシップの面から、母と子の精神的つながりがうまれやすいです。
また、特に母乳の初乳には免疫物質が多く含まれています。

4:離乳は通常、生後5,6か月頃から始め、12~18か月頃には完了するようにします。
離乳食は1日1回1さじから始めて、乳以外の食べ物とスプーンに慣れていくようにして進めていきます。

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