調理師の過去問
令和2年度10月実施分
栄養学 問23
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問題
調理師試験 令和2年度10月実施分 栄養学 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
無機質に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
- カルシウムの消化管での吸収率は、牛乳・乳製品より野菜類の方が高い。
- リンは、血液に多く含まれている。
- ヨウ素は、甲状腺に多く含まれている。
- 鉄は、海藻類には含まれていない。
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この過去問の解説 (3件)
01
ヨウ素は海藻類に多く含まれるミネラルです。甲状腺ホルモンの原材料になり、摂取すると甲状腺に集められます。
各選択肢については、以下のとおりです。
1.消化器官から最も吸収率が高いのは「牛乳・乳製品」なので「誤り」です。
吸収率が高い順に
牛乳・乳製品
大豆製品
魚
野菜・海藻類
となっています。野菜はシュウ酸が含まれ、シュウ酸がカルシウムの吸収を阻害するのではないかと考えられています。
2.リンは大半が骨に含まれているので「誤り」です。リンはカルシウムと共に骨や歯を作るミネラルで、体内にあるリンの約85%が骨に含まれます。
3.ヨウ素は甲状腺に多く含まれるので「正解」です。
4.海藻類は鉄を多く含むので「誤り」です。ひじき、あおのりは鉄が豊富なことでおなじみです。
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02
1:カルシウムを多く含む食品は、牛乳・乳製品、小魚、大豆製品、野菜、海藻類です。
カルシウムの吸収率は、牛乳・乳製品が約50%と高く、次いで小魚が約30%、緑黄色野菜が約20%です。
よって牛乳・乳製品の方が野菜よりカルシウムの吸収率は高いです。
2:リンは約85%がカルシウムと結合し、骨や歯に含まれています。残りの約15%は細胞内外に含まれ、核酸やリン脂質などの成分となっています。
3:ヨウ素はヨードと呼ばれることもあります。
体内のヨウ素はほとんどが甲状腺に多く含まれています。
⇒よって正解です。
4:鉄はレバー、あさり、野菜、海藻類、豆類に含まれています。
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03
無機質にはカルシウムやリン、鉄、ナトリウム、塩素、マグネシウム、ヨウ素、イオウ、カリウム、銅などがあります。これらの無機質は体内に摂取されるとそれぞれの役割を果たす成分です。無機質に関する記述で正しいものは3の「ヨウ素は甲状腺に多く含まれる」になります。ヨウ素は海藻や海産魚介類に多く含まれ、甲状腺ホルモンを作る働きがある成分です。
その他の回答選択肢は以下の通りになります。
回答1:カルシウムの吸収率は牛乳が高く、野菜類は低いので間違いです。
回答2:リンはカルシウムと結合して骨や歯を作るので血液に多く含まれず間違いです。
回答4:鉄は海藻類にも多く含まれているので間違いです。
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