調理師 過去問
令和6年度
問17 (栄養学 問1)

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問題

調理師試験 令和6年度 問17(栄養学 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

「食事バランスガイド」に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
  • 「日本人の食事摂取基準(2010年版)」を、具体的な行動に結びつけることを目的として策定された。
  • イラストは、コマの一番上に主食、以下主菜、副菜、牛乳・乳製品と果物の順番で描かれている。
  • 水・お茶は、コマを回すために必要な「ヒモ」として描かれている。
  • 料理例では、料理区分ごとに1つ(1サービング)分の具体例が描かれている。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は「食事バランスガイド」の内容を理解する事が大事です。

選択肢1. 「日本人の食事摂取基準(2010年版)」を、具体的な行動に結びつけることを目的として策定された。

食事バランスガイドは、日本人の食事摂取基準を基に、栄養バランスのとれた食事を具体的に示すために策定されてます。

選択肢2. イラストは、コマの一番上に主食、以下主菜、副菜、牛乳・乳製品と果物の順番で描かれている。

実際の「食事バランスガイド」のイラストでは、以下の順番で描かれています。主食(ご飯・パン・麺類など)、副菜(野菜・きのこ・いも・海藻)、主菜(肉・魚・卵・大豆製品)、牛乳・乳製品、果物になります。


 

選択肢3. 水・お茶は、コマを回すために必要な「ヒモ」として描かれている。

水やお茶は食事の一部ではなく、食事を支える要素として「コマの軸」として描かれています。

 


 

選択肢4. 料理例では、料理区分ごとに1つ(1サービング)分の具体例が描かれている。

食事バランスガイドでは、1つの料理例ではなく、食品の摂取目安量が「SV(サービング)」単位で示されています。

まとめ

食事バランスガイドは一日になにを、どのくらい食べると良いのかを「コマ」を用いて表したものです。それぞれの内容と意味を理解する事が大切です。

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02

正解は 「料理例では、料理区分ごとに1つ(1サービング)分の具体例が描かれている。」 です。

 

食事バランスガイドでは、

主食の料理区分ならば 1つ(1サービング)=ごはん小盛1杯、食パン1枚

           2つ(2サービング) =うどん1杯、もりそば1杯、スパゲティー

 

主菜の料理区分ならば 3つ(3サービング)=ハンバーグ、豚の生姜焼き、から揚げ

 

…といったように、「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」の料理区分ごとに、1つ(1サービング)分は何をどれくらい食べたらいいか、料理の具体例が描かれています。

 

「食事バランスガイド」は、コマの形の親しみやすいイラストを用い、一日に何をどれだけ食べたらよいかを、「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」の料理区分に分け、分かりやすくしたものです。

 

では各選択肢についても説明していきます。

 

 

選択肢1. 「日本人の食事摂取基準(2010年版)」を、具体的な行動に結びつけることを目的として策定された。

誤りです。

 

「食事バランスガイド」は、2000年に策定された「食生活指針」を具体的な行動に移す目的で、2005年に厚生労働省と農林水産省が共同で発表したものです。

 

その際、「日本人の食事摂取基準(2010年版)」に基づいて、1日に何をどれだけ食べればよいかを分かりやすいイラストで表現してます。

選択肢2. イラストは、コマの一番上に主食、以下主菜、副菜、牛乳・乳製品と果物の順番で描かれている。

誤りです。 上から2番目が主菜となっていますが、正しくは上から2番目は副菜です。

 

コマのイラストでは、上から順番に

主食

副菜

主菜

牛乳・乳製品

果物 

で描かれています。

選択肢3. 水・お茶は、コマを回すために必要な「ヒモ」として描かれている。

誤りです。水・お茶はコマを回す軸(じく)として描かれ、菓子や嗜好品(しこうひん)がヒモで描かれています。

 

水分は食事に欠かせないのでコマを回す中心の軸として表現されているのです。

選択肢4. 料理例では、料理区分ごとに1つ(1サービング)分の具体例が描かれている。

正解です。料理例では、料理区分ごとに1つ(1サービング)分の具体例が描かれています。

 

食事バランスガイドは、1日に何をどれだけ食べれば栄養バランスの良い食事がとれるかをおおよそ表現したものです。

 

どれだけ食べれば良いかは、年齢や性別、体の大きさ、によって異なるので、料理例では料理区分ごとの目安量を1つ(1サービング)という単位で説明しています。

 

たとえば、料理例では主食は「1つ=ご飯小盛り1杯」と具体例を挙げています。

 

6~9歳の男性なら主食は1日に4~5つ、12~69歳の男性なら主食は1日に6~8つが目安になっているので、6~9歳の男性はごはん小盛り1杯を1日に4~5杯分、12~69歳の男性はごはん小盛り6~8杯分を食べれば良い、という見方になります。

 

まとめ

どの選択肢も一見正しそうに見えるので、しっかり文章を読んで間違っている部分を見つけることが大切かと思います。

 

食品バランスガイドに関する問題はしばしば出題されているので、過去問題を解くなどして食品バランスガイドの特徴をしっかり把握しておきたいです。

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