調理師 過去問
令和6年度
問16 (食品学 問6)
問題文
栄養機能食品の栄養機能表示が認められている成分として、誤っているものを一つ選びなさい。
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問題
調理師試験 令和6年度 問16(食品学 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
栄養機能食品の栄養機能表示が認められている成分として、誤っているものを一つ選びなさい。
- カリウム
- ヨウ素
- ビタミンK
- n-3(ω3)系脂肪酸
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この過去問の解説 (3件)
01
食品表示法の内容を整理し理解することが大事です。
カリウムは、栄養機能表示が認められている成分です。ナトリウムとのバランス調整に重要なミネラルです。
ヨウ素は、甲状腺ホルモンの構成成分として重要ですが栄養機能表示が認められてないです。
ビタミンKは、血液凝固や骨の健康に関与するビタミンであり、栄養機能表示が認められています。
n-3系脂肪酸(オメガ3脂肪酸)は、DHA・EPAなどが含まれ、血中中性脂肪の低下や健康維持に役立つとされており、栄養機能表示が認められています。
栄養機能食品は1日に必要な栄養成分の補給のために利用される食品です。表示される成分を理解しておくことが大切です。
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02
正解は、「ヨウ素」です。
各選択肢については、以下のとおりです。
正解です。
カリウムは、「正常な血圧を保つのに必要な栄養素」です。
誤りです。
ヨウ素の栄養機能表示は認められていません。
正解です。
ビタミンKは、「正常な血液凝固能を維持する栄養素」です。
正解です。
n-3系脂肪酸は、「皮膚の健康維持を助ける栄養素」です。
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03
この中で認められていないのは「ヨウ素」です。
残りの3つ「カリウム」ビタミンK」「n-3(ω3)系脂肪酸」は、2015年に「食品衛生法」による栄養表示基準のルールが変わり、新たに栄養機能表示成分として追加された3つの成分です。
このことを知っておけば、迷わずに「ヨウ素」を選ぶことができるかと思います。
ちなみに現在、栄養機能食品の栄養機能表示成分として認められている成分は、脂肪酸が1種、ミネラル類が6種、ビタミン類が13種(以下)となっています。
脂肪酸 :n-3(オメガ3)系脂肪酸
ミネラル類: 亜鉛、カリウム、カルシウム、鉄、銅、マグネシウム
ビタミン類: ビタミンA、 ビタミン B1、ビタミン B2、ビタミン B6、ビタミン B12、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸 ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK
以前は計17種類の成分が栄養機能表示成分として認められていましたが、2015年の新基準によりカリウム、ビタミンK、n-3(ω3)系脂肪酸を含む20種類が対象となりました。
各選択肢についてもみてみましょう。
“誤っているもの”を選ぶ問題なので、カリウムではありません。
カリウムについて表示する場合は、正常な血圧を保つために必要な栄養素であること、1日の摂取量の上限値と下限値、摂取する際の注意事項(腎機能が低下している人が摂取を避けるなど)を表示する必要があります。
“誤っているもの”を選ぶ問題なのでヨウ素が正解です。
ヨウ素は栄養機能食品の栄養機能表示成分ではありませんが、体に必要なミネラルのひとつで、甲状腺ホルモンの主原料になっています。食品では海藻類に多く含まれています。(ヨウ素について調理師試験で出やすいのはこれらの情報です。)
“誤っているもの”を選ぶ問題なので、ビタミンKではありません。
ビタミンKについて表示する場合は、正常な血液凝固を維持するために必要な栄養素であること、1日の摂取量の上限値と下限値、摂取する際の注意事項(血液凝固阻止薬を服用している人は接種を避ける)を表示する必要があります。
“誤っているもの”を選ぶ問題なので、n-3(ω3)系脂肪酸ではありません。
n-3(オメガ3)系脂肪酸について表示する場合は、皮膚の健康維持を助ける栄養素であること、1日の摂取量の上限値と下限値、摂取する際の注意事項を表示する必要があります。
栄養機能食品の栄養機能表示成分20種類を全て覚えていなくても、カリウム、ビタミンK、n-3(ω3)系脂肪酸が途中で新たに追加されたことを覚えていれば、スムーズに正解を導き出すことができます。
この問題とは関係ありませんが、調理試験対策としては「ヨウ素」の特徴も覚えておきたいところです。
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