中小企業診断士の過去問
平成27年度(2015年)
経済学・経済政策 問21

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成27年度(2015年) 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

企業は、供給する財の価格を決定するとき、消費者の価格弾力性を考慮に入れることがある。
いま、ある企業が2つの市場Aと市場Bにおいて同一の財を独占的に供給している。当該企業は、2つの市場において同一かつ一定の限界費用でこの財を生産しているが、2つの市場で異なる価格を設定することができる。ただし、各地域内では、消費者ごとに価格を差別することはできないものとする。
この財への需要は、市場Aと市場Bでは異なり、市場Aでの需要の価格弾力性は、市場Bでの需要の価格弾力性よりも相対的に低い(相対的に非弾力的である)。
このときの記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a  合理的な独占企業は、限界収入と限界費用が一致する生産量を選択する。
b  合理的な独占企業は、需要曲線が示す価格と限界費用が一致する生産量を選択する。
c  需要の価格弾力性が高い市場Bの価格は、市場Aの価格よりも高くなる。
d  需要の価格弾力性が低い市場Aの価格は、市場Bの価格よりも高くなる。
  • aとc
  • aとd
  • bとc
  • bとd

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この過去問の解説 (2件)

01

一般的に、生産量を決定する際、合理的な独占企業は「限界収入=限界費用」となる生産量に決定します。また、需要の価格弾力性が低いほど、価格は高くなります。

よってaとdが正しく、項番2が正解となります。

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02

独占市場における価格差別は需要の価格弾力性が小さい市場では価格が高くなります。

逆に需要の価格弾力性が大きい市場では価格が低くなります。

本問ではA市場の方がB市場より価格が高く設定されます。

よって、aが正しくで、bは間違いです。

また、生産量については、合理的な独占企業は、限界収入=限界費用が利益最大化水準となります。

よって、cが間違いで、dが正しいです。

正解の組み合わせは、a と d

よって、正解は、2です。

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