中小企業診断士の過去問
平成27年度(2015年)
企業経営理論 問9
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 平成27年度(2015年) 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
技術開発型ベンチャー企業が自社開発の技術の成果を商品化していくプロセスは、いくつかの段階に分かれている。研究段階では研究開発チームなどでシーズを創出し、開発段階では研究から開発へと発想転換してマーケティングによる仕様の絞り込みで製品開発に取り組む。そのうえで、開発した製品を市場へ投入して事業化を成し遂げ、事業の拡大を意図した戦略をもとに生産・販売体制の確立を進めていく。しかし、段階を進めていく過程ではいくつかの障壁に直面し、その回避策を考える必要がある。研究段階から事業化に至るまでの障壁には、①基礎研究で開発されたシーズの社会的な有用性が識別しにくいことによる「デビルリバー(魔の川)」、応用研究と製品開発の間で十分な資金や人材などの資源を調達できない「デスバレー(死の谷)」があり、事業化を成し遂げた後にも、②市場で直面する激しい競争状況を意味する「ダーウィンの海」と呼ばれる障壁がある。
文中の下線部②の「ダーウィンの海」を回避するための方策に関する記述として、最も適切なものはどれか。
技術開発型ベンチャー企業が自社開発の技術の成果を商品化していくプロセスは、いくつかの段階に分かれている。研究段階では研究開発チームなどでシーズを創出し、開発段階では研究から開発へと発想転換してマーケティングによる仕様の絞り込みで製品開発に取り組む。そのうえで、開発した製品を市場へ投入して事業化を成し遂げ、事業の拡大を意図した戦略をもとに生産・販売体制の確立を進めていく。しかし、段階を進めていく過程ではいくつかの障壁に直面し、その回避策を考える必要がある。研究段階から事業化に至るまでの障壁には、①基礎研究で開発されたシーズの社会的な有用性が識別しにくいことによる「デビルリバー(魔の川)」、応用研究と製品開発の間で十分な資金や人材などの資源を調達できない「デスバレー(死の谷)」があり、事業化を成し遂げた後にも、②市場で直面する激しい競争状況を意味する「ダーウィンの海」と呼ばれる障壁がある。
文中の下線部②の「ダーウィンの海」を回避するための方策に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 研究開発段階で大手企業と共同開発をしていても、事業化以降はアライアンスの解消を進める。
- 生産と販売・アフターサービスを分離して独立させた体制の構築を進める。
- 生産に伴う原材料の支払いサイトと製品販売後の回収サイトの時間差を短縮する。
- 生産の外部委託を進め、製品企画と製品設計に注力する。
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この過去問の解説 (2件)
01
売上を確保しダーウィンの海を回避するためには、大手企業とのアライアンスは継続したほうが市場での成功につながりやすいと考えられます。
2:不適切です。
ダーウィンの海を回避するためには顧客の声を製品に反映させ、市場に適した製品を提供する必要があります。そのため生産と販売・アフターサービスまで一貫した体制のほうが望ましいと考えられます。
3:不適切です。
記述の内容は資金繰りを良化するための対策です。ダーウィンの海を回避するためには製品を市場で受け入れてもらう必要があるため、資金繰りを良くしたとしても直接的な回避にはつながりません。
4:適切です。
生産設備を充実するためには大きな資金が必要となります。そのため生産は外部に委託し、コストを抑えながら自社は製品企画と製品設計に注力したほうがダーウィンの海を回避できる可能性は高くなります。
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02
「ダーウィンの海」に関する問題です。
不適切です。
製品が市場で受け入れられるためには、大手企業とのアライアンスは強い武器になると考えられます。
不適切です。
生産と販売・アフターサービスを分離するのではなく、協力関係を築いたほうが市場に受け入れられる製品を開発できると考えられます。
不適切です。
ダーウィンの海の課題は、製品が市場で受け入れられるようにすることです。
キャッシュフローは関係ありません。
適切です。
参考になった数6
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