中小企業診断士の過去問
平成27年度(2015年)
企業経営理論 問37

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 平成27年度(2015年) 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

人は、一般的に、自分にとって最良と思われる商品を購入する。しかし、購入後に「本当にこの選択でよかったのか」、「迷ったもうひとつの商品のほうがよかったのではないか」と思い悩むことは、決して珍しいことではない。購入した商品は最良と思う一方で、他の商品のほうがよかったのではないかとも考える。人は、こうした2つの認識の矛盾から、心理的な緊張を高める。

文中の下線部の「心理的な緊張」状態に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • この状態が生じると、好ましい情報を求めて、当該企業のホームページや広告を見る傾向がある。
  • この状態が生じると、当該購買行動が非常に重要な出来事であったかのように過大に感じる。
  • この状態は関与が低くブランド間知覚差異が小さいと生じやすい。
  • この状態は信頼財よりも探索財や経験財において生じやすい。

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この過去問の解説 (2件)

01

1:適切です。
代表的な認知的不協和の行動であると言えます。

2:不適切です。
認知的不協和が生じたとき消費者は不安を解消しようとするため、購買行動を妥当なものであったと感じるようになります。

3:不適切です。
認知的不協和はブランド感覚差異が大きいと生じやすいと言えます。

4:不適切です。
探索財とは購入する前に消費者が情報を集めて評価することが可能な財です。しっかりと情報を集めてから購入を決定するため認知的不協和は発生しづらい財と言えます。
信頼財は評価が困難な財を指し、商品購入後に他ブランドの長所が目立った時など心理的不協和が発生しやすくなる。
そのため信頼財のほうが探索財よりも認知的不協和が発生しやすい。
なお経験財とは、購入後や使用中に評価が可能な財で、購入後に商品の欠点などが分かり認知的不協和の発生が考えられますが、信頼財とどちらが発生しやすいかなどは比較できないため正誤の判断基準には入れていません。

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02

認知的不協和に関する問題です。

選択肢1. この状態が生じると、好ましい情報を求めて、当該企業のホームページや広告を見る傾向がある。

適切です。

選択肢2. この状態が生じると、当該購買行動が非常に重要な出来事であったかのように過大に感じる。

不適切です。

自分の購買行動を正当化しようとします。

選択肢3. この状態は関与が低くブランド間知覚差異が小さいと生じやすい。

不適切です。

関与が大きく、ブランド間知覚差異が大きい場合に生じます。

選択肢4. この状態は信頼財よりも探索財や経験財において生じやすい。

不適切です。

信頼財とは、実際に使用しても評価が難しい商品やサービスのことです。そのため、認知的不協和が発生しやすくなります。

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