中小企業診断士の過去問
平成27年度(2015年)
運営管理 問37

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 平成27年度(2015年) 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

物流センターのコスト削減を目的にアクティビティごとの作業時間分析を行い、下表を作成した。


この分析結果から、以下に示す4つのアクティビティのうち、物流コスト削減余地が「最も大きなアクティビティ」と「2番目に大きなアクティビティ」の組み合わせとして、最も適切なものを下記から選べ。

a  ケースピッキング
b  ピースピッキング
c  段ボール箱梱包
d  行き先別仕分け
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  • aとb
  • aとc
  • aとd
  • bとc
  • bとd

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この過去問の解説 (2件)

01

まず、各アクティビティの標準作業時間と1処理当たり作業時間の差を計算します。

ケースピッキング 18秒-15秒=3秒
ピースピッキング 12秒-10秒=2秒
段ボール箱梱包  110秒-100秒=10秒
行き先別仕分け  33秒-30秒=3秒

次に、同じ処理量を標準作業時間で行った場合に削減できる月間の時間値を計算します。

ケースピッキング 3秒×36,000ケース÷3,600=30時間
ピースピッキング 2秒×54,000ケース÷3,600=30時間
段ボール箱梱包  10秒×7200ケース÷3,600=20時間
行き先別仕分け  3秒×42,000ケース÷3,600=35時間

最後に、人件費単価を用いて物流コスト削減余地を計算します。

ケースピッキング 30時間×人件費単価1,000円/時=30,000円
ピースピッキング 30時間×人件費単価900円/時=27,000円
段ボール箱梱包  20時間×人件費単価1,000円/時=20,000円
行き先別仕分け  35時間×人件費単価900円/時=31,500円

算出された数値を比較すると、dの行き先別仕分けが最もコスト削減余地高く、その次にaのケースピッキングの順となります。

そのため項番3が正解となります。

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02

物流センターのコスト削減に関する問題です。

標準作業時間と実際作業時間が与えられていることから、①実際作業時間-標準作業時間により作業時間のギャップを算出します。

a:ケースピッキング=3秒

b:ピースピッキング=2秒

c:段ボール箱梱包=10秒

d:行き先別仕分け=3秒

①で求めた作業時間のギャップに月間処理量を乗じ、1時間(3600秒)で除します。ここで求められる時間は、②標準作業時間で作業した場合に、削減余地のある時間を意味します。

a:ケースピッキング=(3×36,000)/3,600=30時間

b:ピースピッキング=(2×54,000)/3,600=30時間

c:段ボール箱梱包=(10×7,200)/3,600=20時間

d:行き先別仕分け=(3×42,000)/3,600=35時間

②で求めた削減余地のある時間に、人件費単価を乗じます。ここで求められる金額が、本問で求められている「物流コスト削減余地が大きなアクティビティ」(上位2つ)」となります。

a:ケースピッキング=30時間×1,000=30,000円

b:ピースピッキング=30時間×900=27,000円

c:段ボール箱梱包=20時間×1,000=20,000円

d:行き先別仕分け=35時間×900=31,500円

以上から、物流コスト削減余地が大きなアクティビティの1位は「行き先別仕分け」、2位が「ケースピッキング」となります。

選択肢1. aとb

不適切な選択肢となります。

選択肢2. aとc

不適切な選択肢となります。

選択肢3. aとd

正解の選択肢となります。

選択肢4. bとc

不適切な選択肢となります。

選択肢5. bとd

不適切な選択肢となります。

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