中小企業診断士の過去問
平成28年度(2016年)
経済学・経済政策 問4

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成28年度(2016年) 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

マクロの経済活動を表す指標に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 国内総生産には、居住者である外国人の所得は含まれない。
  • 国内総生産には、農家の自家消費や持ち家の帰属家賃は含まれない。
  • 市場価格表示の国民所得は、国民総所得から固定資本減耗を控除したものに等しい。
  • 要素費用表示の国民所得と市場価格表示の国民純生産は一致する。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

マクロの経済活動を表す指標に関する問題です。

選択肢1. 国内総生産には、居住者である外国人の所得は含まれない。

国内総生産(日本国内で生産された全てのもの)なので、居住者である外国人の所得は含まれます

たとえ外資系企業に所属していても、日本国内に居住して日本国内で生産活動を行っているため、日本国内で生産されたものに含まれます。

選択肢2. 国内総生産には、農家の自家消費や持ち家の帰属家賃は含まれない。

国内総生産(日本国内で生産された全てのもの)なので、農家の自家消費や持ち家の帰属家賃は含まれます

自家消費や帰属家賃では金銭の授受は発生しませんが、通常の商取引と同じように金銭の授受が発生すると見做して、その金銭額を一般の市場価格で評価します。

選択肢3. 市場価格表示の国民所得は、国民総所得から固定資本減耗を控除したものに等しい。

正解の選択肢となります。

国民総所得-固定資本減耗=市場価格表示の国民所得となり、他の選択肢にある「市場価格表示の国民純生産」を意味します。

選択肢4. 要素費用表示の国民所得と市場価格表示の国民純生産は一致する。

要素費用表示の国民所得は、市場価格表示の国民純生産から「間接税-補助金」を控除した額と一致します。

市場価格表示の国民純生産-(間接税-補助金)=要素費用表示の国民所得となります。

まとめ

【補足】

国民「総」所得:何も控除されていない状態です。英語ではgross(総額)になります。

国民「純」生産:費用等が控除された状態です。英語ではnet(純額)になります。

参考になった数13

02

1:不適切です。
国内総生産には外国人の所得も含まれます。

2:不適切です。
農家の自家消費や持ち家の帰属家賃は国内総生産に含まれます。

3:適切です。
記述の通りです。

4:不適切です。
国民純生産とは「国民総生産-固定資本減耗」であり、市場価格表示の国民所得と等しくなります。

参考になった数12