中小企業診断士の過去問
平成28年度(2016年)
経済学・経済政策 問11
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成28年度(2016年) 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
財政制度の改正にはそれぞれの目的があるが、これは同時に、財政のビルトイン・スタビライザーの機能にも影響する。財政のビルトイン・スタビライザーの機能に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a 子育て支援における低所得者向けの給付の拡充は、ビルトイン・スタビライザーの機能を低下させる。
b 所得税における最高税率の引き上げは、ビルトイン・スタビライザーの機能を高める。
c 生活保護における生活扶助費の引き下げは、ビルトイン・スタビライザーの機能を高める。
d 失業者に対する失業給付の拡充は、ビルトイン・スタビライザーの機能を高める。
a 子育て支援における低所得者向けの給付の拡充は、ビルトイン・スタビライザーの機能を低下させる。
b 所得税における最高税率の引き上げは、ビルトイン・スタビライザーの機能を高める。
c 生活保護における生活扶助費の引き下げは、ビルトイン・スタビライザーの機能を高める。
d 失業者に対する失業給付の拡充は、ビルトイン・スタビライザーの機能を高める。
- aとc
- aとd
- bとc
- bとd
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この過去問の解説 (2件)
01
子育て支援における低所得者向けの給付の拡充は、消費を支える効果が考えられます。
b:適切です。
所得税を引き上げることによって、可処分所得が減少するため消費行動が抑えられます。
c:不適切です。
生活扶養費の引き下げは消費行動を減退化させるため、消費の低下を加速させます。
d:適切です。
失業者に対する給付金の拡充によって消費が支えられることになります。
そのため項番4が正解です。
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02
財政のビルトイン・スタビライザーの機能に関する問題です。
ビルトイン・スタビライザーとは、景気の変動に応じて経済の安定が図られるように作用する財政構造の仕組みをいいます。例としては、不景気の時には金利を下げてお金の循環を良くしたり、好景気の時には逆に金利を上げて景気が過熱し過ぎないように引き締めを行ったりすることが挙げられます。
a.子育て支援における低所得者向けの給付の拡充は、ビルトイン・スタビライザーの機能を低下させる。
→低所得者向けの給付の拡充により景気に良い効果が期待されるため、ビルトイン・スタビライザーの機能を下支えします。
c.生活保護における生活扶助費の引き下げは、ビルトイン・スタビライザーの機能を高める。
→生活保護を受給されている人の生活扶助費を引き下げると、景気に悪い効果が見込まれるため、ビルトイン・スタビライザーの機能を低下させます。
bとdは正しいため、「bとd」の組み合わせが正解の選択肢となります。
不適切な選択肢となります。
不適切な選択肢となります。
不適切な選択肢となります。
正解の選択肢となります。
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