中小企業診断士の過去問
平成28年度(2016年)
企業経営理論 問22
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 平成28年度(2016年) 問22 (訂正依頼・報告はこちら)
360度評価は、上司が部下を評価するだけではなく、自分を取り囲む先輩や同僚、部下、場合によっては関係先の部署や取引先などの、さまざまな関係の人達から評価を受ける手法である。また、多様な評価を被評価者にフィードバックすることによる効果も期待されている。360度評価の効果として、最も不適切なものはどれか。
- 顧客や取引先が評価者となった場合には、被評価者の顧客志向が高まる。
- 異なった評価を見ることによって、評価者を訓練する機会を提供する。
- 上司と部下のコミュニケーションの活性化が図られる。
- 中立的な評価を行うことができる評価者を選抜することができる。
- 普段の業務では得られない、さまざまな情報を入手できる。
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この過去問の解説 (2件)
01
4は、評価者の選抜にはつながりません。
よって、4.が正解です。
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02
正解は、「中立的な評価を行うことができる評価者を選抜することができる。」です。
【基礎知識】
〇評価手法とそれぞれの特徴
基本的に従業員の伸ばしたい部分を評価することが重要です。
(1)能力評価
(概要)業務に求められる能力(職能)を評価する
(有効なケース)資格・技能によって業務内容が変わる場合
(2)情意評価
(概要)社員の思いや仕事に対する姿勢を評価する
(有効なケース) 未成熟な社員が多い職場環境や「思い」重視の職場の場合
(3)成果評価
(概要)社員の成果・実績で評価する
(有効なケース)会社の業績を上げたい
(4)コンピテンシー評価
(概要)高業績者の行動特性を調査分析したうえで、重要なものを評価対象とする
(有効なケース) すでにコンピテンシーが可視化できている、次世代育成
(5)バリュー評価(行動評価)
(概要)バリューの実践や浸透を評価する
(有効なケース) 掲げているバリュー(行動規範)の実践度を高めたい、行動を評価したい
(6)360度評価
(概要)上司・部下・同僚・先輩など複数の評価者が多角的に評価する
(有効なケース)多面的な評価で上司単独の評価によるエラー防止、風通しの良い組織を作りたい
正しい。顧客が評価するケースもあります。その場合は評価者を意識するのは当然です。
正しい。様々な評価に評価者自身が触れることで評価者も訓練されるという特徴があります。
正しい。風通しがよくなるというメリットがあります。
誤り。中立的な評価ではなく、様々な角度から評価して、新たな発見することが目的です。
正しい。上司、部下、顧客などから情報を収集するため、多様な情報が集まります。
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