中小企業診断士の過去問
平成28年度(2016年)
企業経営理論 問33
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 平成28年度(2016年) 問33 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
顧客が求める価値を提供し、継続的な関係を築くために、多くの企業は①マーケティング・リサーチを行い、得られたデータから顧客についての深い洞察を得ている。その手法は多様化している。例えば、②顧客の生活に入り込むなどして観察を行ったり、マーケティング刺激に対する眼球の動きや脳内の血流を測定したりするなど、文化人類学や脳科学の手法も積極的に取り入れている。
文中の下線部②の「顧客の生活に入り込むなどして観察」を行う調査法として、最も適切なものはどれか。
顧客が求める価値を提供し、継続的な関係を築くために、多くの企業は①マーケティング・リサーチを行い、得られたデータから顧客についての深い洞察を得ている。その手法は多様化している。例えば、②顧客の生活に入り込むなどして観察を行ったり、マーケティング刺激に対する眼球の動きや脳内の血流を測定したりするなど、文化人類学や脳科学の手法も積極的に取り入れている。
文中の下線部②の「顧客の生活に入り込むなどして観察」を行う調査法として、最も適切なものはどれか。
- エスノグラフィーによる調査
- セントラル・ロケーション・テスト
- ニューロ・マーケティングによる調査
- フォーカス・グループ・インタビュー
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この過去問の解説 (2件)
01
顧客の生活に入り込むなどして観察を行う調査法はエスノグラフィーによる調査です。
項番2:不適切です。
セントラル・ロケーション・テストとは一つの会場での試験調査などを指します。
項番3:不適切です。
ニューロ・マーケティングとは、人間の脳波や皮膚伝導反応などを利用した調査です。
項番4:不適切です。
フォーカス・グループ・インタビューとは、特定の理由で集められたグループに対して調査員が質問をするなどという調査法を指します。
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02
正解は、「エスノグラフィーによる調査」です。
【基礎知識】
マーケティングリサーチの体系です。
Ⅰ.定量調査
①ネットリサーチ:ネットでアンケートを取ります。安価、期間短い、広域で実施できるなどの特徴があります。
② 会場調査(CLTセントラルロケーションテスト):会場に一定の人を集め、商品等を実際に使ってもらってデータを収集します。期間が短く、実際に使ってもらっての声を聞くことやインタビューも可能です。
③ HUT(ホームユーステスト):自宅でテストする方法です。
④ その他:訪問調査、郵送・電話調査、ソーシャルリスニング(SNSを使った調査)等
Ⅱ.定性調査
①グループインタビュー:座談会形式で話し合ってもらう方法です。多様な視点での検討ができ、参加者間での相乗効果も期待できます。
②デプスインタビュー(深層面接・パーソナルインタビュー):1対1で面接する方法です。
③その他:エスノグラフィー(行動観察調査)、MROC(オンラインでクローズした集まりでのインタビュー)等
正しい。
行動観察の一つです。
対象者のありのままの生活や行動、施設の実態などを文化人類学的に観察する手法です。
誤り。会場に一定数に集まってもらい、実際に商品等を使ってもらって声を聞く調査です。
誤り。脳科学の知見を活用して消費者の心理や行動原理を分析し、マーケティング施策の立案に役立てる手法です。
誤り。グループインタビューと同義です。
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