中小企業診断士の過去問
平成28年度(2016年)
企業経営理論 問32
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 平成28年度(2016年) 問32 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
顧客が求める価値を提供し、継続的な関係を築くために、多くの企業は①マーケティング・リサーチを行い、得られたデータから顧客についての深い洞察を得ている。その手法は多様化している。例えば、②顧客の生活に入り込むなどして観察を行ったり、マーケティング刺激に対する眼球の動きや脳内の血流を測定したりするなど、文化人類学や脳科学の手法も積極的に取り入れている。
文中の下線部①の「マーケティング・リサーチ」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
顧客が求める価値を提供し、継続的な関係を築くために、多くの企業は①マーケティング・リサーチを行い、得られたデータから顧客についての深い洞察を得ている。その手法は多様化している。例えば、②顧客の生活に入り込むなどして観察を行ったり、マーケティング刺激に対する眼球の動きや脳内の血流を測定したりするなど、文化人類学や脳科学の手法も積極的に取り入れている。
文中の下線部①の「マーケティング・リサーチ」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 売上高、利益やGRP(グロス・レイティング・ポイント)などのマーケティング変数は、間隔尺度に含まれる。
- 顧客の意見や市場のニーズを抽出するために、コールセンターやWebサイトなどに寄せられるユーザーの意見を用いてデータマイニングを行うことは、一般的に有効である。
- 質問票の作成に際し、例えば「新しい清涼飲料水には、あと味がすっきりしていることや健康促進効果があることが望ましい」という詳細な選択項目を用意することが必要である。
- 調査対象とする課題が明確になったら、製造業の場合、担当者は自社に適した最新のデータを獲得するために一次データ(プライマリーデータ)の収集から始めるのが一般的である。
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この過去問の解説 (2件)
01
間隔尺度とは、優劣や強弱に定量的な程度をつけるものを指します。(5段階評価など)
マーケティング変数は間隔尺度ではありません。
項番2:適切です。
記述の通りです。
項番3:不適切です。
質問票に載せる選択項目は1つの事項について答える形式であることが望ましいとされています。設問文の場合、「あと味がすっきりしていること」と「健康促進効果があること」は全く別の感想となりますので別の選択肢である必要があります。
項番4:不適切です。
データに基づいた調査を進める場合、すでに他の調査等で結果が出ている「2次データ」から収集することが一般的です。
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02
正解は、「顧客の意見や市場のニーズを抽出するために、コールセンターやWebサイトなどに寄せられるユーザーの意見を用いてデータマイニングを行うことは、一般的に有効である。」です。
【基礎知識】
マーケティングリサーチ:企業がマーケティング課題を解決するため、消費者に調査を行うことです。
定量調査:インターネット調査、アンケート調査、訪問調査、ホームユーステストなど
定性調査:デプスインタビュー、グループインタビューなど
その他語句を押さえておきます。
〇一次データと二次データ
一次データ:自分で集めたデータ。自由度が高く、狙いに合致した調査ができるが、コスト、時間がかかる。
二次データ:すでに調査されているデータ。競合他社も利用することができる。データがすぐに手に入るが、古い場合や、目的に合致しない場合あり。
〇尺度水準
名義尺度:データを区別するためにつける尺度。1男性、2女性など。数値には意味はありませんので、計算などはできません。
順序尺度:データの大きさには意味はあるが、その間隔は一定でないものです。例えば1位、2位、3位などです。テスト結果であれば、1位と2位の差異が2位と3位の得点差と一致していません。
間隔尺度:データの大小とその間隔に意味のあるデータです。例えば、温度などです。30度と29度、10度と9度は同じ差があります。
比例尺度:データの大小とその間隔に意味のあるデータです。ここまでは間隔尺度と同じですが、大きな違いは0が何を表すかという点です。間隔尺度では、0度は温度がないということではなく、0度という温度でしたが、比例尺度では0がないことを示します。例えば長さです。10㎝にも意味はありますし、0㎝はないことになります。
誤り。間隔尺度ではなく、比例尺度です。GRPとは、広告が消費者に届いた度合いを指標化したものです。
正しい。お客様からの問い合わせ等にはニーズが眠っている可能性があり、データマイニングやテキストマイニングで分析することは有効です。
誤り。アンケート作成の留意点です。1つの質問に2つの解答を入れてしまうと、分析の際にどちらが効果的かわからなくなります。
誤り。すでに課題がわかっていることから二次データの活用をまずは検討すべきです。
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