中小企業診断士の過去問
平成28年度(2016年)
企業経営理論 問34

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 平成28年度(2016年) 問34 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

マーケティング概念は、今日に至るまで複数の②段階を経て発展してきたとフィリップ・コトラーは指摘している。近年のマーケティングを取り巻く環境は、私たちが暮らす社会における問題解決が強く求められている点に特徴づけられる。③複雑化する世界における社会・経済的な適切さとは何か。環境面における望ましさとは何か。現代におけるマーケティング活動の実践においては、こうした点を事業のミッションやビジョン、価値の中核に据えることがますます重要になってきていると考えられている。

文中の下線部①に示すマーケティング概念について、アメリカ・マーケティング協会(AMA)は、現在、以下のような定義を行っている。空欄に当てはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

Marketing is the activity, set of ( A ), and processes for creating, communicating, delivering, and exchanging( B )that have value for( C ), clients, partners, and( D ).
  • A: commercial institutions
    B: products and services
    C: consumers
    D: the mother earth
  • A: commercial organizations
    B: products and services
    C: consumers
    D: people across the globe
  • A: institutions
    B: offerings
    C: customers
    D: society at large
  • A: non-profit organizations
    B: products
    C: money
    D: people in need
  • A: organizations
    B: outputs
    C: employees
    D: shareholders

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この過去問の解説 (2件)

01

AMAによって2007年に改訂されたマーケティングの定義を和訳した内容は以下の通りです。
「マーケティングとは活動であり、諸機関の集合であり、そして諸過程である。つまりマーケティングとは、カスタマー、クライアント、パートナー、そして社会全体にとって価値あるオファリング(提供財)を創造、伝達、配達、そして交換することに関与するものである」
この和約文に合致するのは項番3となります。そのため項番3が正解です。

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02

正解は、「A: institutions        B: offerings        C: customers  D: society at large」です。

【基礎知識】

Marketing is the activity, set of institutions, and processes for creating, communicating, delivering, and exchanging offerings that have value for customers, clients, partners, and society at large.

(日本語訳)マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動であり、一連の制度、そしてプロセスである

マーケティング概念は変遷しています。コトラーの示した変遷は以下の通りです。

マーケティング1.0

(1900~1960年代)

製品志向 大量生産

マーケティング2.0

(1970~1980年半ば)

顧客志向 同じものではないものを求め始める

マーケティング3.0

(1990~2000年代)

価値志向 ネット普及を背景に消費者間でも情報発信

マーケティング4.0

(2010~2020年代)

自己実現 スマホ普及を背景に顧客の情報発信中心

マーケティング5.0

(2020~ )

テクノロジー(AI、IOT、VRなど)と人間性両立

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