中小企業診断士の過去問
平成29年度(2017年)
経済学・経済政策 問5

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成29年度(2017年) 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

GDPは、国の経済の大きさを測る際に利用される代表的な尺度のひとつである。
GDPを需要サイドから捉えたものは総需要と呼ばれる。以下の設問に答えよ。

総需要の大きさは、均衡GDPの決定にとって重要である。総需要と均衡GDPの関係は、下図のような45度線図によって表すことができる。下図で、YFは完全雇用GDP、YEは現実のGDP、ADは総需要である。総需要線がAD0からAD1に上方シフトすることで完全雇用GDPを実現できる。
このとき、乗数の大きさを表すものとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
問題文の画像
  • AF / AB
  • AF / AE
  • AB / BF
  • AF / BF

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この過去問の解説 (2件)

01

図形の問題と置き換えるとわかりやすいです。
需要の増加量はBFで表すことができます。
一方GDPはYEからYFへ増加(AE)することになります。
以上のことから乗数を考えると、
需要がBF伸びたことによって、
GDPがAE伸びたと言うことができます。
つまり、AE/BFです。
ここで45°線上からなる△EAFは二等辺三角形なので、
AE=AFです。

よって正解は4のAF/BFです。

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02

45度線分析と乗数効果についての問題です。

乗数効果とは、投資や政府支出で需要が増加した結果、その増加した金額よりも大きく国民所得が増加することです。

問題の図では、需要曲線の情報シフトがそれを表しています。

BFの分だけ需要が増加したことで、GDPがAEの分増加したことになります。

AE=AFであるため、AF/BFで乗数効果を表現できていることになります。

選択肢1. AF / AB

本選択肢は不正解です。

選択肢2. AF / AE

本選択肢は不正解です。

選択肢3. AB / BF

本選択肢は不正解です。

選択肢4. AF / BF

本選択肢が正解です。

まとめ

45度線分析は頻出の問題であるため対策は必須です。

学習する時には実際に手を動かして、グラフを描いたり、線を動かすように意識しながら行うと効果が高いです。

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