中小企業診断士の過去問
平成29年度(2017年)
経済学・経済政策 問15

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成29年度(2017年) 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

需要の価格弾力性は、価格の変化によって売上額に影響を及ぼす。需要の価格弾力性と価格戦略に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a:需要の価格弾力性が1より小さい場合、企業が価格を引き下げる戦略をとると、売上額は増加する。
b:需要の価格弾力性が1より小さい場合、企業が価格を引き上げる戦略をとると、需要が減少して、売上額も減少する。
c:需要の価格弾力性が1に等しい場合、企業が価格を変化させる戦略をとっても、売上額は変化しない。
d:需要の価格弾力性が1より大きい場合、企業が価格を引き下げる戦略をとると、売上額は増加する。
  • aとb
  • aとc
  • bとd
  • cとd

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

価格弾力性=需要の変化率÷価格の変化率です。

a:1より小さいということから、
価格を下げても需要が変化しにくいので誤りです。

b:1より小さいということから、
価格を下げても需要が変化しにくいので誤りです。

c:適切です。
需要の変化率=価格の変化率ということになり、
価格を下げると同率で需要が増え売上は維持されます。

d:適切です。
1より大きいということから、
価格を下げるとそれよりも需要が増えます。

よって正解は4です。

参考になった数11

02

需要の価格弾力性についての出題です。

需要の価格弾力性とは、財の価格が変化することによる需要の変化とその結果として売上がどれくらい増減するのかを表したものです。

各選択肢をそれぞれ解説します。

a:需要の価格弾力性が1より小さい場合は、価格を引下げると需要の増加分よりも、値下げによる売上額の減少分の方が大きくなるため、売上額は減少します。そのため本選択肢は誤りです。

b:需要の価格弾力性が1より小さい場合は、価格を引上げると需要は減少しますが、値上げによる売上高の増加分の方が大きいため、売上額は増加します。そのため本選択肢は誤りです。

c:需要の価格弾力性が1に等しい場合は、価格の変化と需要の変化が相殺される動きをするため、売上額は変化しません。そのため本選択肢は正しいです。

d:需要の価格弾力性が1より大きい場合は、価格を引下げると値下げによる売上高の減少分よりも、需要の増加による売上高の増加分が大きくなるため、売上高は増加します。そのため本選択肢は正しいです。

正しい選択肢の組み合わせは cとd です。

選択肢1. aとb

本選択肢は不正解です。

選択肢2. aとc

本選択肢は不正解です。

選択肢3. bとd

本選択肢は不正解です。

選択肢4. cとd

本選択肢が正解です。

まとめ

本問では意識することはありませんが、需要の価格弾力性とは財の価格が何%変化した時に、需要が何%変化するのかを表しています。

参考になった数7