中小企業診断士の過去問
平成29年度(2017年)
企業経営理論 問15

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 平成29年度(2017年) 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

組織における一連の活動プロセスを制御するコントロール・システムのデザインに関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • サプライヤーから原材料や設備を入手する際に、さまざまな性能やスペックを事前にテストするフィードフォワード・システムは、最終的なアウトプットの性能をあらかじめ保証できるため、一連の活動プロセスの上流にある活動の制御に有効である。
  • 職務記述書や標準業務手続きなど、一連の活動プロセスの外部にある情報処理メカニズムによって活動を制御するオープンループ・システムは、成果の望ましさを評価するメカニズムを備えていないため、管理者は組織構造のプログラム化された側面を評価する必要がある。
  • 組織の外部環境にある基準によって組織における一連の活動プロセスの成果を評価するオープンループ・システムは、プロセス全体を制御するのに適している。
  • 対象となる一連の活動プロセスのアウトプットからの情報を利用するフィードバック・システムは、アウトプットが出てから短時間で活動が修正可能なケースが相対的に多いため、上流にある活動の制御に有効である。
  • 対象となる一連の活動プロセスのアウトプットからの情報を利用するフィードバック・システムは、提供される情報が正確に把握できるので、上流にある活動の制御に有効である。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は2です。

コントロールシステムのデザインの問題です。

各選択肢については、以下の通りです。

1→フィードフォワードシステムは、一連の活動プロセスの上流にある活動の制御に有効ですが、「保証できる」と言い切れるものではありません、

2→正しいです。職務記述書や標準業務手続などのオープンループシステムは決まったやり方が出来ているかどうかであり、成果の望ましさを評価する機能はありません。

3→オープンループ・システムは一連の活動プロセスの成果を評価する機能はありません。よってプロセス全体を制御するのには適していません。

4→フィードバック・システムは一連の活動プロセスのアウトプットから提供される情報を利用することは正しいです。しかし過程分析が必要であり、短期間で活動が修正できるものではありません。

5→フィードバック・システムは、アウトプットからの提供される情報の過程分析が必要であり、正確に把握できるとは言い切れません。

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02

コントロール・システムのデザインに関する問題です。

選択肢1. サプライヤーから原材料や設備を入手する際に、さまざまな性能やスペックを事前にテストするフィードフォワード・システムは、最終的なアウトプットの性能をあらかじめ保証できるため、一連の活動プロセスの上流にある活動の制御に有効である。

不適切です。最終的なアウトプットの性能をあらかじめ保証できるものではありません。

選択肢2. 職務記述書や標準業務手続きなど、一連の活動プロセスの外部にある情報処理メカニズムによって活動を制御するオープンループ・システムは、成果の望ましさを評価するメカニズムを備えていないため、管理者は組織構造のプログラム化された側面を評価する必要がある。

適切です。

選択肢3. 組織の外部環境にある基準によって組織における一連の活動プロセスの成果を評価するオープンループ・システムは、プロセス全体を制御するのに適している。

不適切です。オープンループシステムでは、成果を評価する機能はありません。

選択肢4. 対象となる一連の活動プロセスのアウトプットからの情報を利用するフィードバック・システムは、アウトプットが出てから短時間で活動が修正可能なケースが相対的に多いため、上流にある活動の制御に有効である。

不適切です。フィードバック・システムは、アウトプットが出てから短時間で活動が修正可能なケースが相対的に多いとは言えません。

選択肢5. 対象となる一連の活動プロセスのアウトプットからの情報を利用するフィードバック・システムは、提供される情報が正確に把握できるので、上流にある活動の制御に有効である。

不適切です。アウトプットからの情報を利用し、過程を調べていくため、提供される情報が正確に把握できるとは言えません。

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