中小企業診断士の過去問
平成29年度(2017年)
企業経営理論 問19

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 平成29年度(2017年) 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

組織メンバーに共有された価値観や信念など、目に見えない基本的仮定に対処するためには、具体的な組織文化の類型についての知識が必要となる。組織文化の特徴と管理者に求められるリーダーシップに関する記述として、最も不適切なものはどれか。
  • 安定性と予測可能性を重視するハイアラーキー文化では、信頼性の高い製品やサービスを提供するために、規則や手続きを遵守するリーダーシップが求められる。
  • 企業を親しい仲間達の集まりのようなものと見なすクラン文化では、自らの経営理念を組織内部に浸透させ、従業員に共有された強い価値観を作り出すために、さまざまな社会化研修を行うなど教育者としての強いリーダーシップが求められる。
  • 競争環境への対応を優先するマーケット文化では、規則や手続きなどの組織内プロセスよりも、市場シェアの向上などの結果を重視し、現実主義的なリーダーシップが求められる。
  • 変化する環境下で直面する課題に即興的に対応するアドホクラシー文化では、イノベーションと創造性が重視され、リスクを進んで取っていこうとする企業家的なリーダーシップが求められる。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は2です。

組織文化の特徴と管理者に求められるリーダーシップに関する問題です。

各選択肢については、以下の通りです。

1→安定性と予測可能を重視される場合は、規則や手続きの順守が重んじられます。

2→不適切です。親しい仲間たちの集まりのような文化では教育者としての強いリーダーシップは求められません。

3→競争環境に対応していくには、市場シェア向上などの結果を重視し、現実主義的なリーダーシップが必要です。

4→変化する環境でその場で即興的に対応するには、新しい考えでリスクをとっていくことが求められます。

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02

正解は、「企業を親しい仲間達の集まりのようなものと見なすクラン文化では、自らの経営理念を組織内部に浸透させ、従業員に共有された強い価値観を作り出すために、さまざまな社会化研修を行うなど教育者としての強いリーダーシップが求められる。」です。

【基礎知識】

組織文化の4つのタイプに関する問題です。

① ハイアラーキー文化(ヒエラルキーのこと)

・規則や手続きを重視。官僚制。

・製品、サービスは信頼性の高さを重視。

② クラン文化(協調的、家族文化)

・仲間としての水平的関係

・社員の自主性を重視

③ アドホクラシー文化(創造的文化)

・創造や変革を重視

・権限が流動的で非公式コミュニケーション主体

・ベンチャーなどに多い

④ マーケット文化(競争的文化)

・プロセスより結果

・市場シェアの拡大

選択肢1. 安定性と予測可能性を重視するハイアラーキー文化では、信頼性の高い製品やサービスを提供するために、規則や手続きを遵守するリーダーシップが求められる。

正しい。ハイアラーキー文化は規則や手続きを重んじます。安定性が重視されます。

選択肢2. 企業を親しい仲間達の集まりのようなものと見なすクラン文化では、自らの経営理念を組織内部に浸透させ、従業員に共有された強い価値観を作り出すために、さまざまな社会化研修を行うなど教育者としての強いリーダーシップが求められる。

誤り。仲間のような文化で協調的なリーダーシップが求められます。

選択肢3. 競争環境への対応を優先するマーケット文化では、規則や手続きなどの組織内プロセスよりも、市場シェアの向上などの結果を重視し、現実主義的なリーダーシップが求められる。

正しい。結果重視の文化です。記載の通りです。

選択肢4. 変化する環境下で直面する課題に即興的に対応するアドホクラシー文化では、イノベーションと創造性が重視され、リスクを進んで取っていこうとする企業家的なリーダーシップが求められる。

正しい。創造、変革重視の文化です。記載の通りです。

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