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中小企業診断士の過去問 平成29年度(2017年) 企業経営理論 問22

問題

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組織の計画的変革にはさまざまな手法があるが、その多くの背後にはK.レヴィン(Lewin)らが主張した、解凍―変化―再凍結モデルがある。この計画的変革モデルに関する記述として、最も不適切なものはどれか。
   1 .
解凍の際には、新しいことを学ぶだけでなく、その人のパーソナリティや社会関係と一体化していることをやめることが含まれるため、変わろうというモチベーションを起こさせることが重要である。
   2 .
解凍の際に変革に対して組織メンバーを動機づけるためには、自分たちの過去の失敗を認めることに対する不安や脅威を持たないよう、組織が危機に直面しているという意識を持たせないよう配慮する必要がある。
   3 .
再凍結の過程では、新しい行動様式を身につけた人にとって重要な他者たちから、その行動や態度を認めてもらえるかどうかを試す機会を持たせる必要がある。
   4 .
再凍結の過程では、新しい役割や行動が、その人のアイデンティティにあっているかどうか、パーソナリティと矛盾しないかどうかを確認する機会を持たせる必要がある。
   5 .
変化の過程では、模範的な役割を演じるロールモデルや信頼のおける仲間たちとの同一視と、そうした人々の立場から新しいことを学ぶことが必要である。
( 中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 平成29年度(2017年) 問22 )
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この過去問の解説 (2件)

14
正解は2です。

解凍―変化―再凍結モデルに関する問題です。組織変革に伴う混乱などのリスクを回避するための変革モデルであり、「解凍(今のままでは通用しないと理解し、既存のものを不安を和らげながら解凍する) →変化(新しいやり方を学習する)→再凍結(新しいやり方に手ごたえを感じてもらい定着化させる)」のプロセスになります。

各選択肢については、以下の通りです。

1→解凍は、パーソナリティや社会関係が一体化している現在を変えていこうというモチベーションが重要です。

2→不適切です。解凍は、変えていこうというモチベーションのために、組織が危機に直面しているという意識を持つことが必要です。

3→再凍結は新しいやり方に手ごたえを感じるために、重要な他者たちからその行動や態度を認めてもらえるかどうかを試す機会が必要です。

4→再凍結では、解凍ではパーソナリティが一体化している現在を変えていくのに対し、再凍結では定着化のために、新しい役割や行動がその人のアイデンティティに合っているか、パーソナリティと矛盾しないかを確認する必要があります。

5→変化の過程では、本問のように新しいやり方を学習する必要があります。

付箋メモを残すことが出来ます。
3

【基礎知識】

解答は「解凍の際に変革に対して組織メンバーを動機づけるためには、自分たちの過去の失敗を認めることに対する不安や脅威を持たないよう、組織が危機に直面しているという意識を持たせないよう配慮する必要がある。」です。

レヴィンの三段階組織変革モデルです。組織を変革するには従来のやり方、価値観を壊し(解凍)、それらを変化させ(変化)、新たな方法や価値観を構築する(再凍結)というモデルを提唱しました。

凝り固まった氷を溶かして再構築するプロセスが必要だということです。

まず、“解凍”のプロセスにおいて、「今のままの価値観では通用しない」、「このままでは会社が危機に陥る」といった現状認識と価値観を共有していきます。ここでは“焦り”と“変化へのモチベーション”を醸成する必要があります。

変化しようとする推進力に対し、必ず抑止力が働くため、変化に対するメンバーの不安を取り除きながら進める必要があるとレヴィンは語っています。

変化の必要性を感じさせた後は、新しい考え方、やり方を“学習する”プロセスに迅速に移行する必要があります。

変革の必要性に対し自分がどのような役割を果たすのか、社内学習や人材育成プログラムなどにより学習することで、組織内の考え方や行動が少しずつ変わっていきます。これが「変化」のプロセスです。

次に変化したものを定着化、慣習化していくプロセス「再凍結」です。

成功を重ねることで定着していき、より強い文化へと変わっていきます。変化しただけでは定着しません。個々の納得感などを積み重ねて確固たるものとしていく必要があります。

選択肢1. 解凍の際には、新しいことを学ぶだけでなく、その人のパーソナリティや社会関係と一体化していることをやめることが含まれるため、変わろうというモチベーションを起こさせることが重要である。

適切です。

解凍するためには焦り、モチベーションを生み出す必要があります。

選択肢2. 解凍の際に変革に対して組織メンバーを動機づけるためには、自分たちの過去の失敗を認めることに対する不安や脅威を持たないよう、組織が危機に直面しているという意識を持たせないよう配慮する必要がある。

不適切です。

「自分たちの過去の失敗を認めることに対する不安や脅威を持たないよう」が誤りです。変化していくことに対する不安、脅威を持たないようにしていく必要があります。

選択肢3. 再凍結の過程では、新しい行動様式を身につけた人にとって重要な他者たちから、その行動や態度を認めてもらえるかどうかを試す機会を持たせる必要がある。

適切です。

再凍結は納得感、成功体験を積み重ねて確固たるものとしていくプロセスです。他社からの評価も重要です。

選択肢4. 再凍結の過程では、新しい役割や行動が、その人のアイデンティティにあっているかどうか、パーソナリティと矛盾しないかどうかを確認する機会を持たせる必要がある。

適切です。

本人の納得感を醸成していくことでより再凍結を進めることができます。

選択肢5. 変化の過程では、模範的な役割を演じるロールモデルや信頼のおける仲間たちとの同一視と、そうした人々の立場から新しいことを学ぶことが必要である。

適切です。

変化は学習するプロセスになります。そこでは新しいことを学んでいきます。

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