【基礎知識】
正解は「製品コンセプトとは、ある製品が顧客に提供しうる価値を端的に示すものである。それによって、買い手が製品やサービスを購買したいと思うようになる。」です。
製品開発のステップは以下のようになります。
① 市場機会の探求
ここでは市場に入っていけるのか、成長の余地はあるのかといったことを探求します。
特に競合相手のいない市場をブルーオーシャンといい、逆に競合の激しい市場をレッドオーシャンといいます。極力競合のいない、ブルーオーシャンを探すことになります。
ニーズやシーズを調査する場合には、方向性が見えない、仮説が立てれない場合などにする調査を探索的調査といい、開発の初期段階に行われます。その手法には、インタビュー、アンケート、行動調査(観察法)などがあります。
② 製品コンセプトの開発
コンセプト、アイデアでは、自社の強みから開発するシーズ型、お客様ニーズから製品を考えるニーズ型があります。どちらもうまく使い、戦略を構築していく必要があります。そして「誰にどのようなベネフィットをあたえるか」を設定することが製品コンセプトとなります。
③ 戦略の作成・検討(マーケティング戦略等)
価格や流通、プロモーション、製品のマーケティング戦略等を検討します。
④ 試作品開発・テスト
製品のモニター、テストです。
⑤ 新製品の投入
製品コンセプトとは、「誰に」、「何を」、「どのように売るか」を考えることで、消費者からすると、その商品を買う意味になります。よって、製品コンセプトは外部の顧客に伝える必要があるため、わかりやすさが重要になります。
選択肢1. 新製品のコンセプト開発においては、既存顧客や顕在顧客に対象を絞り、その中での市場セグメンテーションを行うことが重要である。
誤り。
まずはアイデアをシーズ、ニーズの両面から考えていきます。顧客を絞り込むこともありますが、新製品開発では、「何を」を考えてから、「誰に」のステップで考えていきます。
選択肢2. 新製品のコンセプト策定に当たっては、組織内部の部門間での伝わりやすさを第一とし、顧客を含む、企業の外部に対する分かりやすさは事後的に検討される。
誤り。
商品コンセプトは消費者、顧客に伝わらなければ意味がありません。
選択肢3. 製品コンセプトとは、ある製品が顧客に提供しうる価値を端的に示すものである。それによって、買い手が製品やサービスを購買したいと思うようになる。
選択肢4. 製品コンセプトの開発に先駆けて探索的調査が実施されることが多いが、観察法はその段階で有用でないとされている。
誤り。
前半は正しいが、後半の「観察法は有用でない」が誤り。