【基礎知識】
正解は「有効市場とは、ある製品・サービスに対する十分な関心をもち、購買に必要な水準の収入を有しており、かつその製品・サービスにアクセスすることができる消費者の集合のことである。」です。
市場動向を把握するための語句知識の問題です。特に2のSWOT分析は二次試験でもフルに活用しますし、実際の診断でも多用しますので、使い方も含めて確認する必要があります。
〇主な分析手法:下に行くほどスコープ(分析する対象)が小さくなっていきます。
・PEST分析:4つの観点からマクロ(巨大視点)環境を分析します。自社があまり操作できる要素ではありま
せん。
① Politics:政治的要因
② Economy:経済的要因
③ Society:社会的要因
④ Technology;技術的要因
・3C分析:3つの要因から成功要因を分析します。
① 「市場・顧客」:市場規模や成長率、顧客ニーズを分析
② 「競合」:競合他社の強みを分析
③ 「自社」:自社の強みを分析
・SWOT分析:企業から見た内部環境と外部環境をプラスとマイナス要素から分析します。特に内部環境である
強み、弱みを外部環境である、機会、脅威とクロスに分析し、自社の勝ち筋を検討します。
① Strength:強み
② Weakness:弱み
③ Opportunity:機会
④ Threat:脅威
例えば安い労働力を集め、労働集約で事務作業等をこなすノウハウを強みとして保有する企業があったとします。一方で機会として、世の中の事務作業アウトソースの流れがあれば、当然当事業を強化していく判断になります。ただ、脅威としてAIの台頭など、安い労働力がさらに置き換わるようなものがあれば、戦略の再構築が必要となります。
このようにSWOT分析はいい点も悪い点も総合的に勘案することができます。
・5F(ファイブフォース)分析:5つの競争要因から業界内の構造を分析します。ポーターの競争戦略論です。
① 業界内の競合他社
② 買い手の交渉力
③ 売り手の交渉力
④ 代替品の脅威
⑤ 新規参入の脅威
・4P分析:マーケティング施策の企画・立案を以下の4つの視点から分析します。
① Product(自社の商品やサービス):どのような価値を市場に提供するか
② Price(価格):いくらで提供するのか
③ Place(販売場所・提供方法):どこで提供するのか
④ Promotion(販促活動):どのように販促するか