中小企業診断士の過去問
平成29年度(2017年)
企業経営理論 問36
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 平成29年度(2017年) 問36 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章は、マーケティングにおける競争の次元について例を示したものである。文中の空欄A〜Cに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
缶コーヒーの製品カテゴリーでは、毎年、多くの製品が投入されている。異なるメーカー間では、缶コーヒー製品をめぐり( A )競争を繰り広げている。また缶コーヒーは、緑茶や紅茶、炭酸飲料とも顧客を奪いあっており、この競争は産業競争と呼ばれる場合がある。
さらに、缶コーヒーは、コンビニエンスストアやファーストフードチェーンが提供する安価な淹れたてコーヒーとも( B )競争をしている。また、給料日前に節約のため缶コーヒーを我慢して、新聞やスイーツを購入するといったケースがあるように、缶コーヒーは消費支出をめぐり多くの製品と( C )競争をしている。
缶コーヒーの製品カテゴリーでは、毎年、多くの製品が投入されている。異なるメーカー間では、缶コーヒー製品をめぐり( A )競争を繰り広げている。また缶コーヒーは、緑茶や紅茶、炭酸飲料とも顧客を奪いあっており、この競争は産業競争と呼ばれる場合がある。
さらに、缶コーヒーは、コンビニエンスストアやファーストフードチェーンが提供する安価な淹れたてコーヒーとも( B )競争をしている。また、給料日前に節約のため缶コーヒーを我慢して、新聞やスイーツを購入するといったケースがあるように、缶コーヒーは消費支出をめぐり多くの製品と( C )競争をしている。
- A:一般 B:機能 C:便益
- A:一般 B:形態 C:機能
- A:形態 B:機能 C:一般
- A:ブランド B:一般 C:便益
- A:ブランド B:形態 C:一般
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この過去問の解説 (2件)
01
マーケティングにおける競争の次元に関する問題です。マーケティングには4つの競争があります。
「ブランド競争」は、同じ製品サービスを同じ顧客で獲り合う競争です。
「産業競争」は、本文の缶コーヒーと他の飲料のように、同じような製品サービスを提供している企業全てと競争することです。顧客の好みニーズの変化でいつでも競争の相手になり得ます。
「形態競争」は、違う製品サービスを提供している企業と競争することです。
「一般競争」製品サービスが異なる企業と競争することです。
各選択肢については、以下の通りです。
1→Cの「便益」競争という概念はありません。
2→Cの「機能」競争という概念はありません。
3→Bの「機能」競争という概念はありません。
4→Cの「便益」競争という概念はありません。
5→適切です。Aは缶コーヒーを買いたい顧客獲り合うブランド競争です。Bは缶コーヒーと淹れたてコーヒーといった違う製品サービスで形態競争をしています。Cは缶コーヒーと全く違う製品サービスが異なる企業と競争している一般競争です。
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02
【基礎知識】
正解は「A:ブランド B:形態 C:一般」です。
コトラーのマーケティング戦略の基礎で競争の次元の分類になります。
製品がどういった代替可能品と競合しているかで以下の4つの次元に分類しています。
下に行くほど競合範囲が広くなります。
それぞれ市場をどう見るかで変わるところがありますが、アルコールで考えてみます。
① ブランド競争:類似した製品やサービスを同じ顧客層に同じような価格帯で提供する企業を競合他社とみなす競争。ビールのスーパードライとプレミアムモルツなど。
② 産業競争:類似する製品を供給する企業全てを競合他社とみなす競争。ビールと発泡酒など。
③ 形態競争:同じサービスを供給する産業全てを競合他社とみなす競争。ビール、ワイン、ハイボールなど。
④ 一般競争:同じ消費者の財布を争う企業全てを競合他社とみなす。嗜好品という意味で、ビール、たばこ、アイスなど幅広く捉える。
【選択肢評価】
1 ブランド→産業→形態→一般 の順番で競争範囲が広がります。A→産→B→Cで広がっているため、A ブランド、B 形態、C 一般となります。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
正解です。
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